イラストレーター 夕橙のブログ

イラストレーター、夕橙のブログです。自作のイラストなどを公開していきます。

第三回クリエイターズリンク 告知

次回参加させていただくイベントの告知です。

名古屋で開催される即売会「クリエイターズリンク」に第二回に続いて出展いたします。

開催は2017年8月12日(土)、会場はウインクあいち 5階となります。

自分のブースはB1「VANITAS VANITATUM」。

今回は目立った新作はありませんが、ブースが広いので大きめの原画も展示したいと思っています。

会場のアクセスも良く雰囲気も和やかなイベントなので、遊びに来ていただけたら幸いです。

受付で以下の画像を提示すれば入場料が無料となります。

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以下、今回の商品をまとめていきます。

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バールのようなもの

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今回もミニ原画の新作です。

「上品な女性が物騒なものを持っている」というシチュエーションでギャップを狙ったもの。

ミニ原画は思い付いたままのノリで描くことが多いです…。

近頃セーラー服の女子ばかり描いている気がしたので、ロリータ系のドレスを描いてみました。

こういう衣装は好きですが、ポストカードサイズで描くには細かい部分が多くて大変でした。

珍しく白バックで明るめの画面ですが、自分は白バックに白い衣装というのは苦手だったりします。

鉛筆のタッチに水彩を重ねて深みを出すスタイルですが、あまり色を重ねると白に見えなくなってしまいます。

背景があれば、全体の色相の中で相対的に白ければ白に見えるのですが…。

 

今回もいただき物の水彩紙サンプルを使用しています。使用したのはランプライト中目。

絵の具のにじみや乾いた際のふちにクセがなく、洗い出しでの修正もある程度効くので、コントロールしやすく塗りやすい紙でした。

水の含みがいい分、絵の具の乾きがやや遅いように思います。

発色は柔らかく落ち着いた印象。淡い色はやや沈み気味かもしれません。

紙色が生成りっぽいので、そこも好みが分かれそうですね。

普段の作風の場合紙色や発色はそこまで気にならないので、これまで試した中では一番自分に合った紙かもしれません。

幽冥乙女

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ミニ原画の新作です。

8月のイベントに合わせて製作しました。夏らしいもの、という事で幽霊少女です。

自分としてはよくある感じのコンセプトで、似たような絵を過去にも描いている気もしますが…。

幽霊なので淡い色調で儚げなイメージを意識しました。

色数も絞って瞳の赤色がポイントになるようにしています。

この配色パターンも定番感がありますね…。ポストカードサイズでは複雑な構成は難しいので、似たようなパターンになりがちです。

特段新しい事をしてはいませんが、自分の好みが出せていて結構気に入っています。

 

今回も紙はいただき物の水彩紙を使用。

紙目がかなり細かく表面が滑らかなので、鉛筆のタッチもフラットになっています。

紙目が強いものより繊細な印象ですが、紙のテクスチャが強いものも味があるのでどちらにも良さがあるように思います。

作品によって目の粗さも使い分けると良さそうですね。

水彩紙のサンプルは他にも幾つか分けてもらったので、今後ミニ原画で試していきたいです。

角女 スティング「バロック」より

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展示作品に集中していて気付いたら二週間ブログを更新していませんでした…。

今回は久々の更新にして、久々の二次創作となります。

企画展「サヨナラセイメイ。」の共同主催であり、バロッカー仲間でもある作家のコルカロリさんからお勧めの水彩紙を分けていただいたので、試し描きとしてバロックのキャラ「角女」をあっさりとですが描いてみました。

このキャラはポジションとしては脇役ですが、作中数少ない美少女枠という事もあってか人気のあるキャラです。

紙はクレスター水彩紙。自分が普段使っているホワイトワトソンと比べると発色が良く、淡い色に透明感がある印象。

絵の具の定着もやや強く、完全に乾くと水で洗ってもあまり絵の具が動きませんでした。

乾く前なら割と調整が効くので、重ね塗りで色を作る塗り方の場合は乾き具合の見極めが必要になりそうです。

塗り方によって向き不向きはありますが、基本的にクセのない塗りやすい紙だと思いました。

あまり色々な紙を使ってきたわけではないですし、水彩の技法もそれほど詳しくないのでどこまで参考になるかはわかりませんが…。

グループ展「愛知百鬼夜行展」告知

次回参加の企画展の告知です。

箱の中のユーフォリア様が主催する企画展「愛知百鬼夜行展」に参加させていただきます。

会期は2017年8月5日(土)~8月15日(火)、名古屋市の「文化のみち橦木館」にて開催されます。

 

この企画は伝承にある妖怪や創作の妖怪を参加作家が描き、百鬼夜行を作り出すというテーマです。

今年で3回目の開催となる箱の中のユーフォリア様では最大規模の企画展で、今年は63名の作家様が参加されます。

開催中は特別企画として朗読や紙芝居など、様々なイベントも行われます。

展示等の詳細は以下のリンクを参照ください。

 

愛知百鬼夜行展 ~現代によみがえり新たな伝承となれ!~ | 箱の中のユーフォリア主催の企画、愛知県で開催する百鬼夜行展の特設サイトです。

 

自分は道成寺鐘の伝説にある妖怪「清姫」で参加させていただきます。

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今回は会場も広く参加作家も多いので、普段より大きめのサイズのイラストを制作しました。

会場にて原寸の作品をご覧いただけましたら幸いです。

 

同じく名古屋市の「箱の中のお店」にて同時開催される物販企画「百鬼露店」にも参加させていただきます。

こちらでは展示作品「清姫」のポストカードと、個人的な推し妖怪の「メリーさん」をモチーフとした新作アクリルキーホルダーを販売します。

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こちらの企画では「妖怪」をテーマとした様々なグッズが販売されます。

企画以外でもお店にはクリエイターのオリジナルグッズを始め魅力的な商品が多く置かれていますので、企画展と合わせてお店にも是非足を運んでみて下さい。

レンタルボックス「ハコハウス」では自分のグッズも委託させていただいています(宣伝)

yudie.hatenablog.com

展示、イベント共に大変見応えのある企画となりそうです。

お盆の時期でもありますので、ご都合つくようでしたらどうぞよろしくお願いいたします。

首吊りせんかちゃん

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展示作品の制作で疲れ気味な事もあり、息抜きがてら少し軽めの絵を描いていました。

主催企画「サヨナラセイメイ。」の看板娘、せんかちゃんです。

yudie.hatenablog.com

メインビジュアルではピストル自殺をモチーフにしましたが、今回は首吊りをモチーフにしてみました。

息抜きがてらとは言いつつ、こちらのイラストも企画関連で使用する予定です。

詳細は告知サイトやツイッター等で追って告知していくと思うので、気にしていただけましたら幸いです。

告知サイトの方は参加作家の紹介画像とプロフィール文が更新されています。

個性豊かな作家陣が揃っていますので、興味のある方はこちらも覗いてみて下さい。

clemente : サヨナラセイメイ。告知ページ

和紙習作

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かなり久々の更新です。

描いていないわけではないのですが、イベント出展や展示作品の制作にかかりきりでなかなかこちらにまで手が回りません…。

今回は戴き物の和紙に試し描きしてみたものです。

人物は次回の展示に出す作品に描いたキャラですが、展示作品とは少し違ったイメージにしてあります。

和紙に絵を描くのは初めてでしたが、普段使用している水彩紙とはかなり勝手が違い苦戦しました。

自分の作風はかなり鉛筆のタッチの比重が高いのですが、その鉛筆の乗りが悪く細かな陰影を作り込むことが難しかったです。

鉛筆だけでは下絵がうまく作れなかったので、ペンで主線を起こして対応しています。

水彩は柔らかで味のあるにじみ具合が魅力的ですが、何度も重ね塗りをするのには向かない印象。

塗りに関しても普段の自分のスタイルでは相性の悪い紙のようです…。

細かく繊細に作り込むというよりは、大胆なタッチで紙の風合いを活かすような描き方に合っていそうです。

 

結果的に仕上がりとしては微妙な出来になってしまった気がしますが、紙の相性の重要さや自分が普段どれだけ鉛筆に頼って描いているのかという事が実感でき、勉強になったように思います。

紙に関してはあまり多くを試せてはいないので、今後研究していきたいところです。