イラストレーター 夕橙のブログ

イラストレーター、夕橙のブログです。自作のイラストなどを公開していきます。

閉園後のGiselle -AM4:00 終演-

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グループ展「閉園後には、」の会期が無事終了いたしました。

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!

 

展示させていただいた連作の掲載も今回で最後となります。

はじまりの一枚「AM0:00 開演」と対をなす、終わりの一枚です。

 

今回の連作では閉園した廃遊園地に現れる幽霊の少女を描いています。

一夜限りの儚い存在といったイメージで、色のない真っ白な少女としてデザインしました。

共通するタイトル「閉園後のGiselle」は、バレエの演目「ジゼル」における朝が来ると消えてしまう亡霊のジゼルになぞらえたもの。

夜に咲き朝にはしぼんでしまう月下美人も、テーマを象徴するモチーフとして描いています。

コンセプト上時間の経過を表現したかった事が、連作という表現に至ったきっかけでした。

番外として描いた「Giselleの肖像」は、山田唄様がコメントで推測されていたように少女の生前の姿を描いた遺影と言うべきもの。

一見可愛らしい少女の絵ですが、全体を通してみると切ない印象になるような表現を狙っています。

 

以下に改めて連作を掲載させていただきます。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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閉園後のGiselle -AM2:00 孤独の輪舞曲-

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現在開催中のグループ展「閉園後には、」に出展している連作の一枚。

この作品が最もサイズが大きく、時間を掛けて制作したメインのイラストです。

今回のテーマを受けて自分の中で生まれたのがこのイラストのイメージでした。

連作の他の作品はこのイメージを中心にして、前後を埋めるような感覚で制作しています。

 

少女の衣装やメリーゴーランド、月下美人と細かく複雑なモチーフが多く、自分にとっては挑戦的な内容でした。

全体的に情報量の多い画面ですが、構成としては割と纏まっているのではないかと。

上下の空間のスケールを出すために柱のラインをわずかに湾曲させています。

この作品にも顔彩の銀を使用しており、原画はキラキラしています。

サイズもA3と大きめで、画面で見るよりも迫力があるのでぜひ原画をご覧いただきたいです。

「閉園後には、」の会期は残すところ3日。最終日の4月30日には再度在廊に伺います。

最後までよろしくお願いいたします。

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なお、明日からは愛知県のギャラリーカフェ テオにて「blossom2018」愛知巡回展がスタートします。

岐阜本展の人気投票で3位入賞をいただいた作品の大判タペストリーを展示させていただきます。

こちらもよろしくお願いします。

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Giselleの肖像

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現在開催中のグループ展「閉園後には、」に出展している連作の一枚です。

連作の主な作品には「閉園後のGiselle」と冠しており、この作品は番外といった位置付けになります。

タイトル通り主役の少女の肖像画

シンプルなバストアップの構図は展示作品としては珍しいですね。

とにかく顔が重要なので、可愛くなれと念じながら描きました。

他の作品は寒色メインのイラストですが、この作品はアンティーク感のあるセピア調を意識しています。

少女の配色やアクセントの花も他とは変えてありますが、そのあたりの意図は後程書いていこうと思います。

 

「閉園後には、」の会期も折り返しとなり、残すところ一週間です。

先日在廊に伺い展示も拝見しましたが、作家ごとの様々な解釈で描かれた「閉園後」のストーリーが楽しめる見応えある内容です。

お時間あればぜひ、実際にご覧になってみて下さい。

引き続きよろしくお願いいたします。

閉園後のGiselle -AM0:00 開演-

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現在開催中のグループ展「閉園後には、」に出展している作品。

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連作となる4点のうち、はじまりにあたる一枚です。

今回は出展作品が多いので、こちらでも会期中から小出しに紹介していこうと思います。

 

今回のテーマは「××園」という形で具体的な指定はありませんが、自分は廃遊園地を舞台とした一連の作品として制作しました。

少し後での掲載となりますが、この絵には対となるもう一枚の作品があります。

「閉園後のGiselle」と題した一連の作品は新しい試みとして、仕上げに顔彩の銀を使用しています。

画像ではわかりませんが、原画は光を反射してキラキラしています。

アナログならではの表現なので、ぜひ会場にて原画をご覧いただきたいです。

 

展示の会期は4月30日まで。

4月21日と最終日の30日には在廊に伺う予定です。

引き続きよろしくお願いいたします。

White doll

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展示作品の制作の後、疲れたので少し休んでいたので手慣らしに描いたもの。

あまり手が掛からないものという事で、深く考えずいつものノリで人形です。

展示中心で活動してきた関係でこのところの作品はアナログばかりでしたが、感覚を忘れないようにデジタルで塗ってみました。

かなりラフな仕上げで、加工に頼った感が強いのですが…。

 

展示は原画を見せたいという事もありますが、アナログの方が多少制作が早いので予定が詰まってくるとアナログが多くなりがちです。

今後もアナログ作品が中心になりそうですが、デジタルも必要に応じて使えるように意識したいですね。

 

ついでに宣伝となりますが、次回の参加展示「閉園後には、」の開催が間近に迫ってきました。

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こちらには連作となる4点の作品を出展します。全て描き下ろしの新作です。

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アナログならではの表現を取り入れていますので、ぜひ原画を直にご覧いただきたいです。

よろしくお願いいたします。

アネモネ

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先日「blossom2018」岐阜本展が無事終了いたしました。

掲載の画像は今回の出展作品です。

今回のコンペでは来場者投票の結果、3位(銅賞)を受賞することができました。

今年も素晴らしい作品が集まった中で、昨年に続き上位入賞ができて光栄に思います。

ご来場下さった皆様、投票して下さった皆様、ありがとうございました!

 

今回の作品は度々手掛けてきた花言葉をテーマとしたシリーズの新作という位置付けで、春の花であるアネモネ花言葉「はかない恋」をイメージして制作しました。

失恋をメインテーマにして、象徴的なイメージとしての断髪を描いています。

アネモネの名前の由来は「風」という事で、風を感じさせるような髪の流れを意識しました。

今回の展示は大判タペストリーで大きな画面で見せられるのですが、大きい分細かく描くよりも敢えてシンプルに、一目見て「美しい」と感じられる構図を目指しました。

 

「blossom2018」はこの後も巡回展が控えています。

4月7、8日 岐阜県エコードリームカフェにて開催の「寄り道展」、

4月28日〜5月2日 愛知県ギャラリーカフェテオにて開催の「愛知巡回展」

いずれも大判タペストリーでご覧いただけます。

お近くの方はぜひ足を運んでみて下さい。

よろしくお願いいたします。

グループ展「閉園後には、」告知

次回の参加展示の告知です。

大阪、黒崎町のぎゃらりぃ あと様にて開催される公募企画展「閉園後には、」に参加させていただきます。

会期は2018年4月18日(水)〜4月30日(月)。

 

ぎゃらりぃ あと様はコミックアートに特化したギャラリーとして有名で、毎月の公募展も高い人気があります。

自分も何度か展示を拝見しており、いずれ参加させていただきたいと思っていました。

 

今回の企画のテーマは遊園地、植物園、動物園等の「閉園後」。

幅広い解釈が可能で、どのような作品が見られるのかとても楽しみにしています。

自分の作品はメインとなるものが完成しています。

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この他に小さめのものを数点、連作の形で描きたいと思っています。

あまり時間に余裕はありませんが…。

 

現在は岐阜県の淡墨香房にて「blossom2018」が開催中。

週末、3月25日の名古屋コミティアでは自分が表紙を担当させていただいた小説本が発行されます。

併せてよろしくお願いします。

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