前回から着彩を進めています。タッチを整えながら全体のコントラストを上げ、徐々にディテールを描き込んでいます。
基本的には乗算で明度を下げる、スクリーンで明度を上げる、オーバーレイで色味を変える、という3種類の合成モードを使い分けてイメージした形に近づけていきます。
デジタルでの塗り方も色々試してきましたが、この塗り方が自分にとって感覚的に分かりやすく合っているように思います。
重層的に筆跡が重なることで、アナログ的なランダム感が出るところも気に入っています。
続けて線画のレイヤーの上から加筆を行いました。線画をしっかり引いていないので、塗りながら不要な線は消したり抑えたりして馴染ませています。
厚塗りに近い感覚で荒いところを塗り潰すようにして整え、線画を引き直すようなイメージでエッジのライトを描き込んでいます。
手紙の文字は原作中の文を貼り付けました。手紙なので手書きがいいと思ったのですが、自分の字が汚なすぎて逆効果になりそうだったのでテキストツールを使いました(笑)
フォントを使うと画面の中で浮きがちになってしまうので、ぼかしたり適当に汚しを入れたりして可読性を下げてあります。
一通り塗りの作業は終わったので、後は仕上げの作業になります。