本日より開催のグループ展「百華ト亡骸」に出展している作品です。
グループ展の詳細はこちらの記事を参照。
今回のテーマである「花と亡骸」に合わせ、勿忘草の花言葉の由来となった恋人達のエピソードを元にアイデアを広げています。
「私を忘れないで」という死者の願いに囚われた少女というイメージ。
衣装も喪服をイメージして描いています。
初めはもう少し引いた視点で描こうとしていたのですが、いまいち構図がしっくり来なくてメインのキャラにクローズアップしたところ何とかまとまりました。
背後のカーテンに隙間を作って外の光を感じさせ、単に「暗い部屋」ではなく「昼でもカーテンを閉めて暗くしている部屋」とする事で心理面の描写を強調しています。
カメラをなめるように手前に配置した花瓶を大きくぼかすことで、アップの構図でも空間を感じられるような演出を狙いました。
描いた時系列としては前後しますが、前回のイラストと同じく写真的な演出技法を取り入れた形です。
今回の展示は参加作家様も多く充実した内容となりそうです。
面白そうな企画もあるようですので、お近くの方がおられましたら足を運んでいただけると幸いです。