黒百合
現在開催中のグループ展「花*華展」に出展している新作です。
今回は旧作含む4点の作品を展示させていただいていますが、旧作はデジタル仕上げのもののみだったので、新作はアナログで制作して原画を展示しています。
今回のテーマ「花」にちなんで、花言葉をテーマとして制作しました。
選んだ花は黒百合。花言葉は「恋」と「呪い」です。
顔周りはすっきりとまとめて目を引くように描き、後ろ手に持った藁人形と釘には花を被せて敢えて目立たないように構成しました。
黒百合の花言葉の表と裏、恋する気持ちと表裏一体の屈折した感情といったイメージで、細部を見ていくと意味がわかるというような表現を意識しました。
少女は瞳のハイライトを抑えて、何を考えているのかわからないような雰囲気にしています。
表情は個人的にはイメージ通りによく描けたのではないかと思います。
全体的に色味も渋く、地味ですが深みのある自分らしい絵になったのではないでしょうか。
展示は今月18日まで。作品数も多く充実した展示となっておりますので、足を運んでいただけましたら幸いです。