イラストレーター 夕橙のブログ

イラストレーター、夕橙のブログです。自作のイラストなどを公開していきます。

never forget you

前回に引き続き、「桜と共に散る」に出展していた作品を掲載します。

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never forget you」

こちらはA5サイズの小品として製作したものとなります。

メイン作品は桜をモチーフに淡いピンクを基調とした春らしい色遣いでしたが、こちらは寒色主体の色調で仕上げました。

展示のテーマに沿って、死にまつわるエピソードを持つ勿忘草の花言葉にちなんだイメージで描きました。

過去に描いたイラスト「勿忘草」のリメイクというわけではありませんが、コンセプトは概ね共通しています。

yudie.hatenablog.com

サイズが小さい事もあり構成はシンプルですが、水彩の滲みを活かした塗りによって、より心情に寄せた表現となったように思います。

 

改めて、「桜と共に散る」ご来場くださった方や気に掛けていただいた皆様、ありがとうございました。

ぎゃらりぃ あと様での四季テーマの展示は引き続き開催されます。

次回は6月の「新緑の中に消える」に出展しますので、どうぞよろしくお願いします。

桜の下の虚空

先日グループ展「桜と共に散る」が無事終了いたしました。

久々の大阪での展示という事で、自分もしばらくぶりにぎゃらりぃ あとさんまで足を運び在廊させていただきました。

季節の儚さや切なさの感じられる美しい作品に囲まれ、楽しいひと時となりました。

ご来場くださった皆様、ありがとうございました!

 

今回の出展作品をこちらにも掲載いたします。

「桜の下の虚空」

こちらが今回描き下ろしのメイン作品です。

「春の終わり」や「春にまつわる死」といったテーマを受けて、坂口安吾の小説「桜の森の満開の下」に題材をとって製作しました。

物語の最後、桜の森で女を絞め殺したシーンをイメージして描いています。

陰惨とも言える題材ではありますが、作品から感じられる幻想的な情景の美しさを汲み取れるよう丁寧に仕上げていきました。

情景の儚さや春の季節感を意識して、普段よりコントラストを抑えた淡い色調となっています。

自分の作品は儚さや繊細さを評価していただく事が多いので、淡めの調子は今後も意識していってもいいかもしれませんね。

 

今回の展示では小品をもう一点描き下ろしているので、そちらも追って掲載いたします。

引き続きお楽しみいただければ幸いです。

新刊「幻葬花」告知

今回は久々の新刊のお知らせです。

 

画集「幻葬花」

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2019年に開催した個展「Re:birth」から2021年まで、約3年間のイラストをまとめた作品集です。

個展の描き下ろし作品や展示のメインビジュアルを飾った作品など、近年の代表作を多数収録。

A4版のサイズで30点以上の作品をお楽しみいただけます。

 

タイトルにもなっている個展「幻葬花」の開催からはかなり間が空いてしまいましたが、作品も溜まってきていたのでそろそろまとまった画集を作りたいと思い製作しました。

昨今の情勢を受けてイベントからも遠ざかってしまっていますが、これを機に直接販売の機会も増やしていきたいですね。

 

こちらの新刊は2022年4月3日(日)、名古屋国際会議場にて開催の同人誌即売会「名古屋コミティア60」から販売開始します。

イベントについては追って記事にまとめたいと思います。

引き続きよろしくお願いいたします。

グループ展「桜と共に散る」告知

しばらく表立った活動ができていませんでしたが、久々に展示の告知です。

大阪・黒崎町のぎゃらりぃ あとにて開催される企画公募展「桜と共に散る」に企画枠で出展します。

会期は2022年3月23日(水)~3月28日(月) となります。

 

今回のテーマは「春の終わり、季節の儚さ、春に感じられる死等 」。

桜の花のように儚げな、情感のある作品が見られる展示となりそうですね。

久し振りの大阪での展示という事もあり、開催が楽しみです。

 

描き下ろしの新作も一点完成しています。

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こちらのメイン作品の他に旧作や、間に合えば小品も描き下ろして展示したいと思っています。

 

この展示は四季をテーマとした通年企画の春の会期となっています。

企画枠の固定作家として参加させていただきますので、引き続き夏以降の展示にも出展します。

今年は大阪での展示機会が多くなりますので、お近くの方は楽しみにしていただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いします。

動画「星の意志」イラスト制作

ご依頼をいただき動画用のイラストを制作させていただきましたので、紹介します。

以前にも動画や小説表紙のご依頼をいただいた、エコー様の新作動画となります。

今回のテーマは生命の本質としての侵略や搾取、ひいてはそれが星の意志と言えるのではないか?といったもの。

エコー様らしい皮肉の効いた題材で、普段の自分の作風とは異なる表現に挑戦することができました。

今回は動画の展開に合わせて差し替えられるよう、差分を含めた形で制作しています。

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侵略的宇宙進出といったイメージを基に、地球から軌道エレベーターが異星に到達している状態を描き、差分でさらにイメージを展開しています。

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髑髏の浮かびあがった地球を頭部として、軌道エレベーターを脊柱に見立てた骸骨のビジョンを重ねて侵略者としての地球を表現しました。

絡みつくイバラは資源を吸い上げ搾取するイメージ。赤に白斑の薔薇には「戦争」の花言葉があります。

差分の制作を前提に下絵はアナログの鉛筆画を別々に描いて、デジタル合成で一枚の作品に仕上げています。

こうした手法もこれまでにない試みで、依頼制作ならではの挑戦要素の多い作品となりました。

 

当初はよりSF色の強いイメージを提示されていましたが、自分の描けるモチーフの引き出しや得意な表現と擦り合わせて相談する中でファンタジー色の強いビジュアルに落とし込む形となりました。

自分の作品を理解してくれている先方に甘えた形とも言えますが、お互いの個性を活かしたコラボとなったのではないかと思います。

文字や差分を含めた演出の加わった動画も面白い仕上がりとなっていますので、そちらもご覧いただければ幸いです。

2022年 明けましておめでとうございます。

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明けましておめでとうございます。

年末に慌てて年賀絵を描くなどしていましたが、無事新年を迎えることができました。

そんな今年の年賀絵は昨年描いたイラスト「九尾ノ狐」のキャラを起用しています。

もともと紅白のめでたげな配色ですし、年賀状にはぴったりかなと。

珍しく干支の寅も意識して、虎の威を借る狐という感じで虎風の面を持たせています。

新年はこのことわざのように図太くやっていけるといいですね(今考えたこじつけ)。

 

それでは改めて、今年も一年よろしくお願いいたします。

2021年活動まとめ

今年も年末となりましたので、恒例の活動振り返り記事を書いていこうと思います。

昨年に引き続きコロナ禍の影響を受けつつも、展示を中心に活動を継続していくことができました。

即売系のイベントはほとんど参加できませんでしたが、徐々に大型イベントも復活してきているので来年は機会を増やしていきたいですね。

それでは、前置きもそこそこに順を追って振り返っていきます。

作品も添えておきますので、お暇な時にでもお楽しみいただければ幸いです。

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