ジゼル 着彩1
今回はデジタル着彩ですが、ほぼアナログの透明水彩での塗り方と同じ方法で進めています。具体的には乗算で淡い色を何度も重ねて色を作っていく方法です。
今回は朝が来ると消えてしまう精霊のジゼルの儚さを表現する事を目指しています。そのため情景の設定は明け方、ジゼルの墓のある沼のほとりというシチュエーションになっています。
明け方の空気感を表現するために全体的に暗めの青をベースにした色調で、暗い背景に人物が青白く浮かび上がるような見え方を狙っています。
近景と遠景で彩度とコントラストに差をつけるようにして、全体のバランスをみながら少しずつ色を重ねて塗っていきます。ある程度全体に色が乗ってきましたが、デジタルだといくらでも手が加えられる分どこまで塗り重ねるかの判断が難しいですね。
全体のイメージは見えてきたので、ここから人物のディテールを描き込んでいこうと思います。