前回に引き続き、グループ展「酔生夢死」に出品していた新作を掲載します。
こちらも欲望に忠実な女性といった発想から、ハンガリーの貴族にして殺人鬼エリザベート・バートリをイメージして描きました。
エリザベートは数多くの女性を殺害してその生き血を浴びたとされる人物で、吸血鬼のモデルとも言われています。
バックのアイアンメイデンも彼女が使用していたと言われる拷問具です。
今回は珍しく花が描かれていませんが、タイトルの「陶酔」は葡萄の花言葉です。
その由来は葡萄酒にちなんだもので、血に見立てた葡萄酒を絡めて構成しています。
葡萄の花は花弁が無く地味ですし、馴染み深い実を描くとブドウジュースのパッケージみたいになりそうな気がしたのでやめておいたのですが、ちょっと情報量が物足りない気もしますね…。
モチーフが少ない分人物の描写に力を入れており、特に恍惚とした表情にはこだわりました。
露出度の高い作品は過去にも描いていますが、ここまでセクシーな表現に舵を切ったのも珍しい気がします。
新作の紹介も終えて展示も一区切りといったところですが、次回の展示も近付いていますのでまた改めて告知させていただこうと思います。
引き続きよろしくお願いします。