今日も「雪と伴に溶ける」出展作品の掲載です。
椿の花の落ちる様は生首の落ちる様と重なり不吉と捉えられる事もありますが、そういった連想から命の終わりというテーマになぞらえて表現した一枚です。
こちらも人物のバストアップでシンプルな構図となっていますが、被写界深度を意識したぼかしの表現を加えて奥行きを演出しています。
手前の花を大きくぼかした描写や逆光のライティング等、割と狙い通りの表現ができたように思います。
今回の作品はいずれも「情報量を絞って見せたいところを見せる」という試みに挑戦した形となりました。
隅々までしっかりと描き込んだ作品も好きですが、構成を精査して無駄を省いていく表現も身に付ければ武器になりそうですね。
これで展示作品3点の掲載も最後となりました。
改めて、四季と死期をテーマとした通年企画にお付き合いいただきありがとうございました。
今年は一年を通して季節というテーマと向き合う事となり、それぞれにモチーフやアプローチを工夫して製作する貴重な経験ができました。
「雪と伴に溶ける」をもって今年の活動は一区切りとなります。
来年の予定はまだ未定となっていますが、そろそろ個展の開催なども視野に入れていきたいと思っています。
現在進行中の案件もあるので、そちらを進めながらゆっくり考えていきたいですね。
今後もお付き合いいただけましたら幸いです。