現在開催中のグループ展「blossom2017」に出展している作品です。
「春」がテーマの企画という事で、春は出会いと別れの季節というところから「後追い自殺」をテーマにしてみました。
今回は大判タペストリーでの展示となるので、掛け軸のようなイメージで日本画風の構成を意識しています。
配色も春らしく派手な色彩は避け、セピアを基調とした柔らかい雰囲気で仕上げました。
頭蓋骨はよく描くモチーフなのですが、身体の骨をしっかり描く事はあまりないので苦労しました。
資料を見ながらできるだけ正確に描写するよう心掛けて描いています。
今回は試験的な試みとして、鉛筆の下絵に水彩で下塗りを行い、アナログのテクスチャを活かしてデジタルで仕上げています。
アナログとデジタルのいいとこ取りを狙った試みですが、なかなか良い風合いに仕上がって手応えを感じます。
この描き方は今後も突き詰めてみたいですね。
デジタル仕上げの前の状態はこんな感じです。
会場の淡墨香房では大判タペストリーの展示に加えて、カフェスペースにこちらのアナログ原画も展示させていただいています。
会場にお越しの際には見比べてみるのも面白いかもしれません。