丑三刻の鬼と巫女
完成しました。正式タイトル「丑三刻の鬼と巫女」です。
前回から背景に陰影を描き込み、空に月を描きました。このイラストは寒色系の空間で赤をポイントに使う事にしているので、月も赤く塗っています。
背景を仕上げた後は人物の目や口を描き込みました。特に目の描写は人物を描く上で重要な部分ですが、自分はなるべく後の方で描き込むようにしています。目を描き込んでいない状態では完成にはできないので、後回しにすることで中途半端なところで飽きて無理矢理完成にしてしまわないようになります。
一通り塗ったら仕上げに入ります。仕上げでは主に線画のレイヤーより上にレイヤーを重ねていく作業になります。全体の調子を整える為にオーバーレイや発光のレイヤーで色味やコントラストを調整しています。
他には線画や鉛筆のタッチを少し抑えてなじませたり、ハイライトを描き込んだりしています。空は月だけでは少し寂しかったので星を散りばめました。
折角デジタルで描いているので紅の左腕に赤いオーラを描き込むなど、発光系のエフェクトも加えました。こうした表現はデジタルならではのものですね。
最後にちょっとした遊び心で背景の窓に幽霊的なモノをうっすら描いてみました。
今回は休みの間に一気に着彩を仕上げましたが、かなり時間が掛かってしまいました。デジタルは細かい所まで拡大して描き込めるのが利点ではありますが、あまり細かく見るときりがなくなってしまいます。
時間を掛けてキャラ設定から作っていっただけに、今回も思い入れのある作品になりました。お付き合いくださった皆様、どうもありがとうございました。