早川涼子 ひよどり祥子著「死人の声をきくがよい」より
今回は二次創作です。
「死人の声をきくがよい」は主人公の少年、岸田純が怪異に巻き込まれるホラー漫画で、ヒロインの早川さんは岸田の幼馴染の少女であり幽霊というキャラクターです。
岸田は霊感があり幽霊が見えるのですが、それ以上の能力はなく幽霊の声を聞くこともできません。そのため早川さんは岸田に意思を伝えようとする際には全てジェスチャーで行います。
常に真顔で喋らずジェスチャーを送るヒロイン、という斬新な設定ですが、これがなんとも独特な可愛さがあって面白いです。
この漫画は正統派ホラーを謳った作品ですが、ホラーとギャグは紙一重と言われるように見ようによっては滑稽なくらいのインパクトある描写に魅力があります。
毎回早川さんが岸田に警告を発しているのに、伝わらずに事件に巻き込まれていくところなんかもコントに通じるものがありますね(笑)
ホラー漫画なのでグロ系の描写なんかもあり万人におすすめはできませんが、ホラー好きやブラックなギャグが好きな方には楽しめる作品だと思います。
今回は原作のじめっとしたホラーな雰囲気を再現したかったので、ペンタッチをガサガサと入れてみました。
ペン入れをすることが減っているので、いざ使おうと思うと感覚を取り戻すためにも手数が必要になってきます。
トーンをなるべく使わず、ベタやカケアミで陰影を表現するような作風が好きなのですが、線が荒れるとかなり汚く見えてしまいます。
いずれまた漫画にも挑戦してみたいので、モノクロの表現も磨いていきたいところですね。