四季連作・秋 着彩2

全体に色が乗ってきました。徐々に固有色を前面に出すようにして、塗り重ねながら濃度を上げていきます。このイラストで中心になる赤を印象付けるように意識し、同じ赤でも空と紅葉と彼岸花、それぞれで少しずつ色相を変えて画面に変化を持たせるようにしています。

服や近景の木の陰など、最も暗くなる所を中心に黒の絵の具を重ねています。黒は手早く濃度を上げられますが、ある程度手が入るまでは黒の絵の具は使わないようにしています。黒の絵の具だけで作った黒では、表情に乏しく深みが無いと感じるので。

透明水彩は下の色を透過するので、一度塗った色は覆い隠して無かった事にはできません。良くも悪くも全ての行動が仕上がりに影響する事になるこの緊張感が、アナログの難しいところであり醍醐味でもあるのだと思います。

平日に持ち越すとまた間が空いてしまいかねないので、日曜中を目処に完成を目指したいと思います。