ローズとリリィ
グループ展「奇形大博覧会」に参加したメインのイラストです。
当初は会期終了後に掲載するつもりでしたが、焦らす意味もあまり無いので展示が始まったところで掲載することにしました。
「奇形」というテーマに合わせて結合双生児の姉妹です。
右(Right)がローズ(Rose)、左(Left)がリリィ(Lily)です。
赤と青、黒と白、躁と鬱、傷と病、というように、身体を共有する双子ですが対照的なイメージで描いています。
病んだ雰囲気を強調するため、医療系のモチーフを散りばめてみました。
二人の画面における比重を均等にしたかったのでシンメトリーの構図になっていますが、単調になるのを避けるために少しずつバランスを崩しています。
試験的に左右で少し環境光も変えています。
今回はラフから着彩する描き方の発展形として、「ラフ以上鉛筆画以下」位の描き込みの下絵から着彩しています。
着彩前の絵はこちら。
多少の粗は塗り込めばそれほど気にならない印象なので、下絵としてはこの位の描き込みで十分かもしれません。
この描き方はスピードとクオリティの両立を目的として研究していきたいものなので、しばらくは描き込みの度合いや紙質等を変えてこの方向性を突き詰めてみたいと思っています。