双子 描き込み
修正をしつつ描き込んでいます。だいぶ全体の形が決まってきました。
周囲の薔薇は線をはっきりさせず、ぼかし気味に描いています。
あまりごちゃごちゃさせたくないのと、メインの人物にピントを合わせたイメージにするためです。
形がわかる程度になるべく曖昧に描こうとしていますが、雑になるとなんだかわからなくなってしまうので難しいですね。
メインの人物は主線を中心にペン入れを行いました。こちらはしっかりピントが合った状態を意識したものです。
鉛筆の描写に比重を置くので、ペン入れは補足程度に。
結構修正を重ねているのですが、見ているとどうにも違和感が目に付いてしまいます…。
とはいえペンを入れてしまえば大きな修正は難しいですし、きりもないので先に進めていこうと思います。
双子 下描き
こちらの更新はどうにも滞り気味ですが、新作を描き始めました。
今回は企画展用の作品ではないので、久し振りに制作過程を記事にしてみようと思います。
ひとまずシャーペンで下描き。人物以外の要素はかなりざっくりとした状態ですが、はっきりした線画を描くより陰影で描き起こす方が良さそうなのでこの段階ではアタリ程度にしてあります。
ここまで進めるだけでも思いの外時間が掛かってしまいました。近頃どうにも細かいところが気になり修正してばかりで、なかなか作業が進んでいきません。
どうにも納得いくものが描けないちょっとしたスランプという状態ですが、自分の中のハードルが上がったという事で成長の兆しとも考えられます。
正直しんどい状態ではありますが、腰を据えてしっかり絵に向き合っていきたいところです。
煙と憂鬱
引き続きポストカードサイズのミニ原画。
傷付いたような雰囲気の少女と煙草という組み合わせで描きたくなったらしい一枚です。
目力を意識して睨みつけるような表情で描いてみました。どこに需要があるのかいまいちわからない感じの絵になった気がしますが、描きたくなったものは仕方ありません(笑)
具体的な背景は描いてありませんが、曇天の屋外をイメージしてモノトーンに近いくすんだ色合いに仕上げました。
煙草の煙は不透明水彩で描き入れましたが、こういう不定形のモチーフは難しいですね。これもデジタルの方が楽な部分です…。
ミニ原画もなるべくイメージの被らないものを描こうと思っていますが、ポストカードサイズで描きやすく見栄えのする構図は限られてくるので、少々ネタ切れになってきました。
そろそろ少し大きめの絵も描きたいですね…。
灯火
このところイベントと展示作品の制作で忙しく、久しぶりの更新となってしまいました。
先日のクリエイターズリンクではポストカードサイズのミニ原画を5枚展示販売したのですが、おかげさまで3枚がお迎えいただけました。
思った以上に売れてとても嬉しいですが、来月もイベントの予定があるので数を増やす必要が出てきました。
というわけでミニ原画の新作です。
今回は色のある光源を画面下部に設定するライティングを試みてみました。
こうした表現はデジタルなら比較的楽に描けるのですが、アナログでは結構難しいですね。
ライト部に火の色を反映するように仕上げたかったので、慎重に色を重ねていきました。透明水彩では後からライトを加筆することができないので、仕上げのイメージを想定して計算する必要があります。
ハイライトと蝋燭の火は不透明水彩を併用しています。
ある程度雰囲気は出せたように思いますが、完璧に狙い通りとはいきませんでしたね…。
やはり「原画」にこだわらなければデジタルを使う方がやり易いです。アナログの表現も磨いていきたいところですが…。
満月に遊ぶ魔女
現在開催中のグループ展「猫と魔女は夜を啜る」に出展している作品です。
今回はデジタルで仕上げました。
満月の夜に空を飛ぶ魔女の姿を、猫だけが見上げているというイメージ。
月を背にした魔女をアオリ気味で見せつつ、猫が屋根の上に立っているところを表現するという構図なのですが、視点の設定がシビアで構図を決めるのにかなり苦戦しました。
色調は青系でまとめていますが、幻想的なイメージにしたかったので、全体に少しずつランダムに色味を加えています。
程度はわずかなのであまりわからないかもしれませんが…。
今回の展示作品はキャンバスプリントで出力してみました。
デジタル作品は展示の際にどうしても「複製」になってしまうので、ただのプリントアウトではない付加価値を付けようという試みです。
本格的なキャンバス地の質感が楽しめるので、ぜひ実物をご覧になっていただきたいです。
こちらはポストカード交換企画「魔女と猫の星廻り」のための作品。
こちらはアナログで描きました。
企画の作品も会場にて展示されているので、ご来場の際にはこちらもお楽しみいただけると幸いです。