グループ展「graphiteノ無限回廊」告知
8月20日より、主催させていただいている企画展「サヨナラセイメイ。」がいよいよスタートしています。
出展作家それぞれが「自殺」という難しいテーマと向き合い、想いを込めた力作が集まりました。
主催として自信を持って良い展示だと言える内容です。
会期は9月2日まで。どうぞよろしくお願いいたします。
続けて次回の展示の告知をさせていただきます。
大阪のアトリエ「空白」様の公募企画展「graphiteノ無限回廊」に参加させていただきます。
会期は2017年9月9日(土)~24日(日)となります。
情報は主に「空白」様のツイッターアカウントにて紹介されています。
graphiteノ無限回廊 (@an_koku_chan) | Twitter
関西圏では久し振りの展示となります。
アトリエ「空白」様の公募展はとても人気が高く、今回も定員の倍近い応募の中から選考で参加者が選ばれました。
実力者揃いのメンバーに混じって参加させていただくので、緊張もありますが楽しみです。
今回の企画展は「鉛筆画」に絞った画材縛りの展示となります。
自分の作品は主に水彩やデジタルによる着彩作品ですが、このブログの読者様はご存知のように鉛筆の描写が核となっています。
自分の作品で最も重要とも言える「鉛筆」という画材に焦点を当てた企画という事で、どうしても参加してみたくて応募しました。
展示作品も完成しています。
今回は二枚で一組の対になる作品として構成しています。
「鉛筆画」であればテーマは問わないという事なので、自分らしい世界観を全面に出して描かせていただきました。
多くの作家様の鉛筆画が一堂に会するまたとない機会となりますので、自分も展示を拝見するのを楽しみにしています。
ご都合つきましたら、足を運んでいただければ幸いです。
「サヨナラセイメイ。」告知
自分こと夕橙と、コルカロリさん、yukicaさんの主催によるグループ展「サヨナラセイメイ。」ですが、いよいよ開催まで一週間をきりました。
開催直前という事で、こちらでも改めて告知させていただきます。
「サヨナラセイメイ。」
総勢21名の作家による「自殺」をテーマとしたグループ展。
2017年8月20日(日)〜9月2日(土) 愛知県「箱の中のお店」にて開催です。
参加作家等の詳細は以下の告知ページにて紹介しています。ご確認いただけましたら幸いです。
今回の企画に合わせて、限定ノベルティグッズも制作しました。
『サヨナラセイメイ。』期間中
ご来場頂い方にステッカーを、
物販で千円以上お買上げの方に特製ノートをプレゼント致します。
特製ノートにつきましては、
・『サヨナラセイメイ。』物販
・箱の中のお店内にて委託販売を行っている展示参加者の商品
(期間中の委託者のスペースにPOPを掲示いたします)
こちらの2点が対象となります。
是非とも展示、物販合わせて御覧ください。
来場者特典のステッカーはDMの画像を使用したものとなります。
物販購入特典のノートは夕橙とyukicaさんによる描き下ろしイラストを使用。
グッズのデザインは共にコルカロリさんに手掛けていただきました。
ノベルティグッズは数に限りがありますので、品切れの際はご容赦下さい。
今回の企画展は主催という事で、自分にとっても挑戦となる展示です。
展示作品もこれまで以上に時間を掛けて丁寧に描き込みました。
アナログ原画の展示となりますので、是非現物をご覧いただきたいです。
主催メンバーを始め、参加作家の皆様や、会場となる箱の中のお店を運営されている「箱の中のユーフォリア」の皆様にもご協力いただき準備を進めてきました。
良い展示ができるよう最後まで尽力していきますので、ご期待下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。
清姫
現在開催中のグループ展「愛知百鬼夜行展」に出展している作品です。
今回の企画は作家それぞれが妖怪を一体ずつ選んで描くというものなので、自分は「道成寺鐘」の伝説より「清姫」を選んで描かせていただきました。
嘘をついて裏切った男を蛇に身を変えて追いかけ、鐘の中に逃げ込んだ男を焼き殺した美女の妖怪です。
前景には蛇に変化しようとする清姫の姿、背景には大蛇と鐘という構成で描いています。
明確な物語をもった妖怪だけに、絵に起こす際にはイメージしやすく構図はすんなり決まりました。
普段は儚さや繊細さを重視して描いていますが、今回は怒りや情念を表現することを意識して迫力のある描写を目指しました。
妖怪がテーマなので「怖さ」を感じていただけたら嬉しいですね。
作画に関してはとにかく蛇の鱗に苦戦しています。規則的なパターンを繰り返すモチーフはどうにも苦手で、描き進めるうちにズレが大きくなり修正を繰り返しました。
画材は鉛筆の下絵に水彩で下塗り、最終的にデジタルで仕上げるという最近よくやっているパターンです。
炎のエフェクトなどはやはりデジタルが有利になる部分ですね。
今回は普段よりも大きめのA3サイズで制作、展示しています。
会場もとても雰囲気のある場所ですので、ぜひ実際に足を運んでみていただきたいです。
お時間ありましたらよろしくお願いいたします。
バールのようなもの
今回もミニ原画の新作です。
「上品な女性が物騒なものを持っている」というシチュエーションでギャップを狙ったもの。
ミニ原画は思い付いたままのノリで描くことが多いです…。
近頃セーラー服の女子ばかり描いている気がしたので、ロリータ系のドレスを描いてみました。
こういう衣装は好きですが、ポストカードサイズで描くには細かい部分が多くて大変でした。
珍しく白バックで明るめの画面ですが、自分は白バックに白い衣装というのは苦手だったりします。
鉛筆のタッチに水彩を重ねて深みを出すスタイルですが、あまり色を重ねると白に見えなくなってしまいます。
背景があれば、全体の色相の中で相対的に白ければ白に見えるのですが…。
今回もいただき物の水彩紙サンプルを使用しています。使用したのはランプライト中目。
絵の具のにじみや乾いた際のふちにクセがなく、洗い出しでの修正もある程度効くので、コントロールしやすく塗りやすい紙でした。
水の含みがいい分、絵の具の乾きがやや遅いように思います。
発色は柔らかく落ち着いた印象。淡い色はやや沈み気味かもしれません。
紙色が生成りっぽいので、そこも好みが分かれそうですね。
普段の作風の場合紙色や発色はそこまで気にならないので、これまで試した中では一番自分に合った紙かもしれません。
幽冥乙女
ミニ原画の新作です。
8月のイベントに合わせて製作しました。夏らしいもの、という事で幽霊少女です。
自分としてはよくある感じのコンセプトで、似たような絵を過去にも描いている気もしますが…。
幽霊なので淡い色調で儚げなイメージを意識しました。
色数も絞って瞳の赤色がポイントになるようにしています。
この配色パターンも定番感がありますね…。ポストカードサイズでは複雑な構成は難しいので、似たようなパターンになりがちです。
特段新しい事をしてはいませんが、自分の好みが出せていて結構気に入っています。
今回も紙はいただき物の水彩紙を使用。
紙目がかなり細かく表面が滑らかなので、鉛筆のタッチもフラットになっています。
紙目が強いものより繊細な印象ですが、紙のテクスチャが強いものも味があるのでどちらにも良さがあるように思います。
作品によって目の粗さも使い分けると良さそうですね。
水彩紙のサンプルは他にも幾つか分けてもらったので、今後ミニ原画で試していきたいです。
角女 スティング「バロック」より
展示作品に集中していて気付いたら二週間ブログを更新していませんでした…。
今回は久々の更新にして、久々の二次創作となります。
企画展「サヨナラセイメイ。」の共同主催であり、バロッカー仲間でもある作家のコルカロリさんからお勧めの水彩紙を分けていただいたので、試し描きとしてバロックのキャラ「角女」をあっさりとですが描いてみました。
このキャラはポジションとしては脇役ですが、作中数少ない美少女枠という事もあってか人気のあるキャラです。
紙はクレスター水彩紙。自分が普段使っているホワイトワトソンと比べると発色が良く、淡い色に透明感がある印象。
絵の具の定着もやや強く、完全に乾くと水で洗ってもあまり絵の具が動きませんでした。
乾く前なら割と調整が効くので、重ね塗りで色を作る塗り方の場合は乾き具合の見極めが必要になりそうです。
塗り方によって向き不向きはありますが、基本的にクセのない塗りやすい紙だと思いました。
あまり色々な紙を使ってきたわけではないですし、水彩の技法もそれほど詳しくないのでどこまで参考になるかはわかりませんが…。