四季連作・冬 ペン入れ
下描きの微修正の後ペン入れを行いました。
下描きを描いた直後にはなかなか客観的に見る事は難しいのですが、少し時間をおいて見直すと気になるところが出てきます。ペンを入れてしまうと線の修正がきかなくなってしまうので、慌ててペン入れに進まずに少し間をおくようにしています。
下描きの時点でわかっていた事ですが、かなり細かい描写が要求されるので神経を使いました。ペンの線はある程度の勢いを付けたほうがシャープできれいに引けるのですが、ちまちましたモチーフではどうしても慎重に引く必要がでてきます。
今回の構図は椿の枝や雪原の稜線で人物に視線を集め、風になびく髪やマフラーの動きで人物が歩いていく動きの流れを演出するよう意識しました。
こうした視線誘導のテクニックは上手い人ほど自然にやってのけるもので、イラストはもちろん漫画でも重要な技術です。自分はまだまだ研究中ですが、意識して取り入れていきたいものですね。