少女地獄
完成しました。
前回から主にエフェクトの処理やテクスチャによる加工、タイトルと作者名の文字入れを行っています。
今回はタイトルが入る前提の作品なので、絵が描かれている紙自体が燃えているような演出を行い、燃え落ちたところにタイトルが入るように構成してみました。
題材の「少女地獄」は独立した三編からなる短編集なので、特定の一編と言うよりは三編を通したテーマを抽出して一枚の絵を描くという試みで描いています。
人物に関しても作中の特定の登場人物ではなく、普遍的な「少女」という存在の象徴というイメージで扱っています。
「誰でもあり、誰でもない」という意図なので、あえて顔を隠す事で匿名性を持たせ、ミステリアスなムードを狙いました。
小道具も三編に共通するテーマを意識して、手紙や処女性の象徴としての百合、自殺のイメージとしての縄を描き込みました。
今回はコンテスト用という事で、丁寧な仕上げを意識して描いてきました。
今できる事はやりきったと思いますし、昨年の入選作品と比べても完成度は上がっているのではないかと思います。
あとはいい結果に繋がる事を祈るのみですね。
今回も最後までお付き合い下さった皆様にお礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。