イラストレーター 夕橙のブログ

イラストレーター、夕橙のブログです。自作のイラストなどを公開していきます。

2016年活動まとめ

今年も残り一週間をきり、必要な制作は片付いて少し落ち着いてきました。

今年は本格的に作家としての活動を始め、できる限り精力的に作品を発表してきました。

一年の締めくくりとして、今年一年の活動をざっくりと振り返ってまとめてみようと思います。

長くなりますので、お暇なときにでも読んでいただけると幸いです。

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葬想

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やや久し振りの更新となってしまいました。年内の展示等の制作は片付いたので、疲れもあり少し制作ペースが落ちている感があります…。

 

今回は近頃おなじみのポストカードサイズのアナログ作品。

来年春の名古屋コミティアに応募するサークルカットでの使用を想定して描いたものを着彩して仕上げました。

サークルカットはモノクロになるので、今回はペン入れもしています。カラーのイラストでこれだけベタを入れたのは久し振りですね。

サークルカット用なので、自サークルのメインの商品となる画集「葬馬燈」の表紙絵の少女を描きました。

全体的にモノトーンで部分的に鮮やかな色を置いていますが、無彩色の中でも少しずつ淡い色を重ねて変化を付けています。

顔の陰影はなるべくフラットにして、黒っぽい画面で明るく目立つよう意識しました。

 

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こちらはサークルカット用のモノクロ仕上げ。

線画をスキャンしてデジタルでトーンを貼っています。

グループ展「猫と魔女は夜を啜る」告知

明日から今年最後の展示となるグループ展「我が名は暗黒」が開催となりますが、来年以降の展示も幾つか決まってきています。

今回は来年一月の企画展の告知をさせていただきます。

箱の中のユーフォリア様主催の企画展「猫と魔女は夜を啜る」。会場は愛知県「箱の中のお店」、会期は2017年01月08日(日)~01月21日(土)となります。

詳細は以下のリンクをご参照ください。

【1月お店企画】猫と魔女は夜を啜る | 箱の中のユーフォリア・プロジェクト

 

この企画展のテーマは「猫と魔女」。

ファンタジー色の強いテーマですが、今回も多彩な作家様が参加されるので個性豊かな作品が見られることと思います。

自分の作品は現在制作中。

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魔女も猫も自キャラに居る気がしますが、今回はテーマを聞いた時点でイメージが固まったので新規のキャラで。

見ての通り「猫」よりは「魔女」をフィーチャーしたイメージですが、ちゃんと猫も描いているのでご安心下さい(?)

 

展示内企画として「魔女と猫の星廻り」というイラストカード交換企画もあります。

この企画は参加作家が任意でポストカードを制作し、会期終了後にシャッフルして交換されるというもので、企画用に制作したポストカードも会場にて展示されます。

こちらにも参加させていただくので、メインの作品共々見に来ていただければ幸いです。

 

明日より開催の「我が名は暗黒」については以下の記事を参照。こちらも充実したいい展示となりそうなので、宜しくお願いいたします。

yudie.hatenablog.com

荊姫

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最近よく描いているポストカードサイズのミニ原画です。ミニ原画はあまりコンセプトを詰めずにその時描きたいものを描いている感じなので、人形が多めになりそうですね。

先に掲載した絵は寒色寄りで低彩度のものだったので、今回は赤をメインに、なるべく鮮やかな色を使ってみました。

鉛筆の比重が高いので水彩画としては彩度は低めになってしまうのですが、そこは作風や好みの問題でもあるので目をつぶります…。

しばらく離れていたアナログ絵ですが、塗り方はそこそこ掴めてきたように思います。

 

こちらの原画も12月3日、4日のクリエーターズマーケットにて展示販売します。

yudie.hatenablog.com

お時間ありましたら遊びに来ていただけると嬉しいです。

葬馬燈-Funeral memories-

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ミニ個展「葬馬燈-Funeral memories-」本日無事終了いたしました。

最終日の今日は在廊していたのですが、たくさんの方が見に来て下さって交流もでき、楽しい一日になりました。

お越しくださった皆様、どうもありがとうございました!

このイラストは今回の展示のメインとしてDM等にも使用したものです。

こちらのブログでは制作過程も公開していましたが、ここで全体像を掲載いたします。

DMや画集の表紙では左半分のみを見せるので、左側だけで人物メインのイラストとして成立するような構図にしつつ、全体でみると広い空間を見せるイラストとなるように構成しました。

普段の作品はほぼA4程度のサイズで描いているのですが、このイラストは画集の表紙と裏表紙にまたがる構想で倍のA3で制作しました。

画面も大きく空間も広いのでパースには苦労しましたが、大きな破綻はなく纏められたと思います。

製作過程でも書きましたが、フィルムには過去の作品を合成しています。

これまでの積み重ねがあってはじめて出来る試みでもあり、今の自分の代表作と呼べる、思い入れの強い一枚となりました。

 

ミニ個展を一つの節目として考えていましたが、今後も展示やイベントの予定は決まってきています。

引き続きこのブログにもお付合いいただければ幸いです。