今年も残り一週間をきり、必要な制作は片付いて少し落ち着いてきました。
今年は本格的に作家としての活動を始め、できる限り精力的に作品を発表してきました。
一年の締めくくりとして、今年一年の活動をざっくりと振り返ってまとめてみようと思います。
長くなりますので、お暇なときにでも読んでいただけると幸いです。
2月16日~21日「奇形大博覧会」ギャラリーパライソ
昨年お誘いをいただき初めての展示の機会をいただいた、画家の近藤宗臣様の主催されたグループ展に再び参加させていただいたものです。
近藤様にお声掛けいただいた事が今に繋がる活動のきっかけとも言えるので、大変感謝しています。
この時発表した作品「ローズとリリィ」は割と好評で、デジタルでの制作スタイルを確立する先駆けともなった作品です。
3月12日~21日「百華ト亡骸-在りし日の君へ捧げる-」箱の中のお店
地元名古屋での初展示です。近藤様の縁で関西での展示を経験しましたが、地元でも発表の場がないかと探してみたところ「箱の中のユーフォリア」というクリエイターグループを知り、ちょうど自分の作風と合致したテーマの企画展を募集されていたので応募しました。
箱さんとはその後も深くお世話になることになり今に至っています。「箱の中のお店」にもすっかり常連となり、たくさんの出会いに恵まれました。
自分のホームグラウンドとも言える場所ですね。
4月1日~10日「学窓展」箱の中のお店
「百華ト亡骸」に続き箱さんの企画展です。昨年末から今年の初めにかけて描いた作品と描き下ろしの作品を出展しました。
今年はなるべく積極的に活動したいと考えていたので、毎月企画展をされている箱さんには何度もお世話になりました。
5月1日~14日「驚異の部屋展」箱の中のお店
「箱の中のお店」の一周年記念企画です。
自分はあまり固定のオリキャラというのが居ないのですが、この作品では構想中の漫画のキャラである「麻莉亜」を描きました。
個人的にはとても気に入っているキャラなので、漫画もいつかきちんと形にしたいです…。
6月1日~14日「ドクロリ~髑髏少女展Ⅱ」Natural Cafe +b
一旦箱さんから離れ、兵庫での近藤様の企画です。
「髑髏と少女」という度々手掛けてきたテーマでの企画展だったので参加を決めました。
この時期は他の企画での作品も含め、やたらと髑髏を描いていた気がします(笑)
この企画は地元での開催ではなく都合が付かなかったため、結局見に行くことが叶わなかったことが心残りです…。
6月18、19日「クリエーターズマーケットvol.34」
「箱の中のお店」で知り合った作家の七日様からお誘いをいただき、サークル「Trois Sorcières」のブースに間借りして出展させていただきました。
これが即売イベント初参加です。
この時は準備不足で商品がほとんどポストカードのみ、個人的な売り上げは微々たるものでした。
それでも大規模なイベントでたくさんの方に作品を見ていただき、その後に控えていた名古屋コミティアに向けての予行という意味でもとてもいい経験となりました。
6月26日~7月9日「メリーバッドエンド・アンデッド」箱の中のお店
こちらも箱さんの企画展。箱さんでの企画展は毎回趣向を変えたテーマで開催されていますが、中でも一際ダーク、アングラ系の企画ということで張り切って参加しました。
この作品は展示の際は額に直接実物の遺影用リボンを掛けていました。
実際に何度か展示に参加して色々な作品を見る中で、「見せ方」にも工夫が必要だと学んだ結果の試みでしたが、好評いただき手応えを感じた一枚です。
8月2日~16日「幻想美人画展」喫茶室ピッコロ <+bギャラリー>
こちらは近藤様主催の企画展。兵庫での展示です。
この頃になると箱さん周りでは割と自分を認知してくれている方も増えて、地元での活動はしやすくなってきましたが、客層の固定化が懸念されるところでもありました。
今も地元での活動が中心ではありますが、少しずつ活動の範囲を広げていきたいと考えています。
9月10、11日「ぽろろん音楽祭」久世画廊
箱さんを通して知り合った作家の暗黒電波美術家ボブ山氏の主催イベントです。ボブ山氏は非常に精力的に活動されている方で、とても刺激をいただいています。
このイベントはミュージシャンによる弾き語りと絵の展示を同時に行うという試みで、参加作家は基本在廊というものでした。
そのためたくさんの作家やミュージシャンとのご縁ができ、ここでお話しした方には今でも仲良くしていただいている方も多いです。
二日間のみとはいえ、とても実りのあるイベントでした。
10月30日「名古屋コミティア49」
個人サークルとしての即売イベント初参加です。
このイベントに向けて製作した漫画「FALL」は今年最も時間をかけて取り組んだ作品と言えます。
今見返すと拙い部分の目立つ作品ですが、一本漫画を描き上げたというのはやはり感慨深いですね。
このイベントでは知り合いも多く訪ねて下さり、活動を通してできた繋がりを確認できました。このブログでお世話になっている読者様ともご挨拶できて嬉しかったです。
10月30日~11月12日「廃都市」箱の中のお店
箱さんでの企画展。この企画では約1年振りのアナログ作品で展示参加しました。
展示となるとやはりデジタルのプリントアウトでは原画には劣りますし、元々アナログで描いてきた時期が長かったのにすっかりデジタルの印象が定着してしまっている感があったので、アナログでも描けるというところを見せたかったというのもあります。
デジタル作品の印象が強く意外性も手伝ってか、この作品も好評をいただきました。
初めて原画を購入していただき、とても手応えを感じる展示となりました。
11月21日〜26日「葬馬燈-Funeral memories-」夢画廊
昨年のグループ展初参加からちょうど一年の節目の時期に開催したミニ個展です。
ボブ山氏の主催で開催された四人の作家によるミニ個展群の一角でした。
ミニ個展のために描き下ろしたこの作品は、今の自分の代表作と言える思い入れの深い一枚です。
この展示は会期も短く在廊できたのは最終日のみでしたが、たくさんの方に来廊いただき楽しい一時を過ごせました。いつかきちんとした形で「個展」を開催するための練習という意味でも、貴重な経験ができました。
会場となった夢画廊は12月24日、惜しまれつつも閉廊となりました。
短いお付合いではありましたが、小規模とはいえ初めての個展を開催した思い出深い画廊です。
夢画廊様、お疲れ様でした、そしてありがとうございました。
12月3、4日「クリエーターズマーケットvol.35」
6月のクリマに続き、12月にも七日様のサークル「Trois Sorcières」のブースにお邪魔させていただきました。こうしたご縁ができた事が今年の活動で最も大きな成果のように思います。
新作グッズ等はなかったものの、名古屋コミティアに合わせて作った漫画、画集等があったおかげで半年前より確実に充実した内容となりました。
クリマは東海最大規模のイベントでとても多くの方が来場するので、今後もできれば参加していきたいです。
12月11日~17日「我が名は暗黒」箱の中のお店
この企画展が今年最後の展示でした。
箱の中のお店での展示ですが、こちらは箱さん主催の企画ではなく作家の有我悟様の主催によるグループ展です。
有我様は名古屋を中心に活動されているアングラ系作家の大先輩で、自分も大変お世話になっています。
この企画は表現規制なしのアングラ展という事で、自分も思い切って普段より一歩踏み込んだ表現を試みています。
初めての試みで不安もありましたが、反応も上々で自分でも手応えを感じる作品ができたと思います。
同時に今後の課題も見えてきたので、来年は徐々に改善してより良い作品を描いていきたいですね。
ここまで振り返ってきて、慌ただしくあっという間という印象だった一年ですが、本当に色々なことがあったな、と思います。
初めての事も多く何かと慌ただしい毎日でしたが、たくさんの人に助けていただき「いい一年だった」と思える充実した日々を過ごせたように思います。
今は少し休んで充電したいところでもありますが、年明けからはまた精力的に活動していきたいと思います。
まずは来年1月8日より、箱の中のお店にてグループ展「猫と魔女は夜を啜る」が始まります。お時間あれば足を運んでいただけますと幸いです。
今年の更新はこれで最後になると思います。長い記事となってしまいましたが、お付合いいただきありがとうございました。
いつも見てくださる方々には本当に感謝しています。皆様のスターやコメントに励まされてここまでやってこれました。来年もよろしくお願いいたします。
それでは少し早いですが、良いお年を。