二次創作第二弾です。「累-かさね-」は自分が今注目している漫画の一つで、イブニングにて連載中です。手前の白い方が「野菊」、奥の黒い方が主人公の「かさね」です。
醜い容貌の少女かさねが母の遺した口紅の力で他人と顔を入れ替え、舞台女優として活躍していくという物語なのですが、残酷な因果と登場人物達の妄執が絡み合う予測のつかないストーリーに引き込まれます。
「美醜」という普遍的かつデリケートなテーマに切り込んだ展開が魅力の作品ですが、個人的には松浦氏の描く人物の鬼気迫る表情の描写が見どころだと思います。
漫画における「絵の上手さ」というのは安定した画力ももちろんですが、重要な決めのコマに最高の絵をもってこれるという事が重要なのではないかと思うのですが、松浦氏はその点において非常に優れた漫画家だと思います。
二次創作では模写のように描くのではなく、自分の絵柄に変換する事に主眼を置いて描いていますが、顔なんかは特にある程度原作に寄せて描かないとキャラが似てきません。どうせ自分のクセは出てしまうので、真似する位の気持ちでちょうどいいのかもしれませんね。
