World's End Black Rain.
昨日9月2日、初の主催企画展「サヨナラセイメイ。」が無事終了いたしました。
慣れない企画運営で至らぬ点もあったかと思いますが、共に主催として尽力して下さったコルカロリさん、yukicaさんを始め多くの方のご協力のおかげでとても良い展示ができたと思っております。
展示も盛況で、思った以上に多くの方からの反響をいただき充実した二週間となりました。
参加していただいた作家様方、会場をお貸しいただき多大なご協力いただいた箱の中のお店の皆様、ご来場いただいた皆様や気に掛けて下さった方々にもお礼申し上げます。
本当にありがとうございました!
展示も終了となりましたので、こちらにも展示作品の画像を掲載したいと思います。
「World's End Black Rain.」
今回はどこまでも個人的な行為といえる「自殺」をテーマとした作品ですが、あえて壮大なイメージの情景に挑戦しています。
自殺者の心象風景を「世界の終わり」というイメージで表現しました。
ある人にとっての「世界」とは個人の主観によって形成されるもので、それは容易く狂ってしまうし壊れてしまい得るものだと思います。
少女の傷付けられ壊れた心と空虚な世界そのもののイメージを、人の形をしていても中身は空洞である人形の姿に重ねています。
今回の作品は全てアナログで制作しました。
これまで描いてきた作品と比べても画面の情報量が多く、さらにとにかく重苦しい画面にしたかったので大変手数が掛かりました。
主催という事でプレッシャーもあり気合を入れて臨んだ制作でしたが、じっくりと自分らしい絵が描けたので気に入っています。
原画の風合いや色の深みはデータでは再現しきれないものなので、また機会があればどこかで展示したいですね。
主催としてはまだ事務処理の作業を残してはおりますが、まずは無事会期を全うできてほっとしています。
企画展の主催は初めての挑戦でしたが、手応えを感じる結果となりました。
次の主催の予定は今のところありませんが、またやりたいテーマが出てきたら企画するかもしれません。
改めて、「サヨナラセイメイ。」に関わっていただいた皆様、ありがとうございました!
傷心
前回に引き続き、鉛筆画展「graphiteノ無限回廊」の物販用に描いたドローイングです。
内容的には自分のよく描くようなイメージですね。
ミニ原画では顕著な傾向ですが、サイズが小さいと描ける内容も制限されるため描きやすいモチーフに偏ってきてしまいます。
今回は初出展のギャラリーなので、自分の普段の作風をアピールする意味もありますが…。
絵自体はシンプルな構成なので、白バックでシルエット重視で描いています。
髪と表情の描写も気を遣いましたが、ポストカードサイズでは細かい描き込みには限界がありますね。
現在開催中のグループ展「サヨナラセイメイ。」も会期の半分が終了し、後半戦に入ります。
様々な個性が楽しめる充実した展示となっております。こちらもよろしくお願いいたします。
グループ展「graphiteノ無限回廊」告知
8月20日より、主催させていただいている企画展「サヨナラセイメイ。」がいよいよスタートしています。
出展作家それぞれが「自殺」という難しいテーマと向き合い、想いを込めた力作が集まりました。
主催として自信を持って良い展示だと言える内容です。
会期は9月2日まで。どうぞよろしくお願いいたします。
続けて次回の展示の告知をさせていただきます。
大阪のアトリエ「空白」様の公募企画展「graphiteノ無限回廊」に参加させていただきます。
会期は2017年9月9日(土)~24日(日)となります。
情報は主に「空白」様のツイッターアカウントにて紹介されています。
graphiteノ無限回廊 (@an_koku_chan) | Twitter
関西圏では久し振りの展示となります。
アトリエ「空白」様の公募展はとても人気が高く、今回も定員の倍近い応募の中から選考で参加者が選ばれました。
実力者揃いのメンバーに混じって参加させていただくので、緊張もありますが楽しみです。
今回の企画展は「鉛筆画」に絞った画材縛りの展示となります。
自分の作品は主に水彩やデジタルによる着彩作品ですが、このブログの読者様はご存知のように鉛筆の描写が核となっています。
自分の作品で最も重要とも言える「鉛筆」という画材に焦点を当てた企画という事で、どうしても参加してみたくて応募しました。
展示作品も完成しています。
今回は二枚で一組の対になる作品として構成しています。
「鉛筆画」であればテーマは問わないという事なので、自分らしい世界観を全面に出して描かせていただきました。
多くの作家様の鉛筆画が一堂に会するまたとない機会となりますので、自分も展示を拝見するのを楽しみにしています。
ご都合つきましたら、足を運んでいただければ幸いです。
「サヨナラセイメイ。」告知
自分こと夕橙と、コルカロリさん、yukicaさんの主催によるグループ展「サヨナラセイメイ。」ですが、いよいよ開催まで一週間をきりました。
開催直前という事で、こちらでも改めて告知させていただきます。
「サヨナラセイメイ。」
総勢21名の作家による「自殺」をテーマとしたグループ展。
2017年8月20日(日)〜9月2日(土) 愛知県「箱の中のお店」にて開催です。
参加作家等の詳細は以下の告知ページにて紹介しています。ご確認いただけましたら幸いです。
今回の企画に合わせて、限定ノベルティグッズも制作しました。
『サヨナラセイメイ。』期間中
ご来場頂い方にステッカーを、
物販で千円以上お買上げの方に特製ノートをプレゼント致します。
特製ノートにつきましては、
・『サヨナラセイメイ。』物販
・箱の中のお店内にて委託販売を行っている展示参加者の商品
(期間中の委託者のスペースにPOPを掲示いたします)
こちらの2点が対象となります。
是非とも展示、物販合わせて御覧ください。
来場者特典のステッカーはDMの画像を使用したものとなります。
物販購入特典のノートは夕橙とyukicaさんによる描き下ろしイラストを使用。
グッズのデザインは共にコルカロリさんに手掛けていただきました。
ノベルティグッズは数に限りがありますので、品切れの際はご容赦下さい。
今回の企画展は主催という事で、自分にとっても挑戦となる展示です。
展示作品もこれまで以上に時間を掛けて丁寧に描き込みました。
アナログ原画の展示となりますので、是非現物をご覧いただきたいです。
主催メンバーを始め、参加作家の皆様や、会場となる箱の中のお店を運営されている「箱の中のユーフォリア」の皆様にもご協力いただき準備を進めてきました。
良い展示ができるよう最後まで尽力していきますので、ご期待下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。
清姫
現在開催中のグループ展「愛知百鬼夜行展」に出展している作品です。
今回の企画は作家それぞれが妖怪を一体ずつ選んで描くというものなので、自分は「道成寺鐘」の伝説より「清姫」を選んで描かせていただきました。
嘘をついて裏切った男を蛇に身を変えて追いかけ、鐘の中に逃げ込んだ男を焼き殺した美女の妖怪です。
前景には蛇に変化しようとする清姫の姿、背景には大蛇と鐘という構成で描いています。
明確な物語をもった妖怪だけに、絵に起こす際にはイメージしやすく構図はすんなり決まりました。
普段は儚さや繊細さを重視して描いていますが、今回は怒りや情念を表現することを意識して迫力のある描写を目指しました。
妖怪がテーマなので「怖さ」を感じていただけたら嬉しいですね。
作画に関してはとにかく蛇の鱗に苦戦しています。規則的なパターンを繰り返すモチーフはどうにも苦手で、描き進めるうちにズレが大きくなり修正を繰り返しました。
画材は鉛筆の下絵に水彩で下塗り、最終的にデジタルで仕上げるという最近よくやっているパターンです。
炎のエフェクトなどはやはりデジタルが有利になる部分ですね。
今回は普段よりも大きめのA3サイズで制作、展示しています。
会場もとても雰囲気のある場所ですので、ぜひ実際に足を運んでみていただきたいです。
お時間ありましたらよろしくお願いいたします。