別離
先日グループ展「fructus2023」愛知展覧会が無事終了いたしました。
今年で三年目となる企画ですが、今回も様々な角度から秋を表現した個性豊かな作品が集まり見応えのある展示となりました。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました!
今回の出展作品をこちらにも掲載します。
昨年までの作品は紅葉や彼岸花といった赤を印象付けるものだったので、今年は少し雰囲気を変えて寒色寄りのグレートーンで仕上げてみました。
チョコレートコスモスの花をメインモチーフに、花言葉の「恋の終わり」からテーマを取って構想しています。
想い人を亡くした少女が最後の別れを告げるといったイメージ。
胸元のシオンには「君を忘れない」「遠くにある人を想う」といった花言葉があります。
大判タペストリーでの展示という事で画面の大きさを活かした構図にしたいと思い、画面の両端を黒く落として擬似的に縦長に見せる形をとって、縦の動きで見せる構成を意識しています。
「fructus2023」は9月にも恒例の岐阜巡回展が予定されています。
会場はギャラリームース、会期は2023年9月15日(金)〜9月27日(水)となります。
タペストリーの大画面で見せることを意識した作品なので、機会があればぜひ会場にてご覧ください。
よろしくお願いいたします。
動画「模範的なハッピー人生設計」イラスト制作
イラストをご依頼いただいた動画が公開となりましたので、こちらで紹介させていただきます。
エコー様とのコラボ動画第3弾となる「模範的なハッピー人生設計」です。
#エコーアニメ
— エコー (@echo_novel01) August 13, 2023
イラスト 夕橙様 @yudie_20320514
ストーリー 不適合作家エコー
タイトル
模範的なハッピー人生設計 pic.twitter.com/kwv6uTOyOB
今回のテーマは「緩慢に死に向かう人生観」といったもので、死という重いイメージに反したどこかライトでシニカルな表現が印象的な仕上がりとなっています。
今回は結構細かく差分を用意しており、展開に応じて変化するイラストにも注目して見ていただけると嬉しいです。
最後の全身が骨になった差分はテーマをお聞きしてこちらで提案させていただいたもので、極楽浄土に咲く花と言われる蓮を絡め、陰鬱になりすぎない死のイメージを表現しています。
エコー様からは別件でもイラストのご依頼をいただいており、そちらの公開はまだ先になりそうですが、今後もお世話になることと思います。
引き続きエコー様共々気にかけていただければ幸いです。
グループ展「fructus2023 愛知展覧会」告知
ずいぶん久し振りの更新となってしまいました。
一応ご依頼での制作なんかもしているのですが、すぐに告知が出せる段階になってこないので更新のネタがないんですよね…。
ともあれ次回の展示の告知です。
愛知県・ギャラリーチカシンにて開催されるグループ展「fructus2023 愛知展覧会」に出展します。
会期は2023年8月10日(木)〜8月16日(水)となります。
「fructus」は今年で三年目となる秋をテーマとしたグループ展で、前身の春をテーマとした「blossom」シリーズから続いて参加させていただいている恒例の企画ですね。
今年は会期がやや早めとなっており気候もまだ暑い時期となりそうですが、一足先に涼しげな秋の気配を感じられる展示をお楽しみいただければ幸いです。
今年も岐阜県ギャラリームースにて巡回展が予定されており、そちらは9月15日(金)〜9月27日(水)の開催となります。
自分の作品は昨年までとは少し雰囲気を変えたイメージで制作しています。
今年も迫力ある大判タペストリーにてご覧いただけますので、機会があればぜひ足を運んでみてください。
よろしくお願いいたします。
黒蝕Wonderland
先日グループ展「濡羽色の蒐集」が無事終了いたしました。
黒がテーマの展示という事で自分も含めモノクロの作品が多く、普段の展示とはまた違ったシックな雰囲気の空間となっていた事が印象的でした。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました!
今回の展示作品をこちらにも掲載します。
先にも書いた通りモノクロかつ、黒を印象付ける事を意図してアイデアを固めていきました。
「不思議の国のアリス」をベースに、原作の白薔薇を赤のペンキで塗るくだりを黒に置き換えるところから発想を広げて描いています。
最終的に、黒く歪んだ不思議の国に囚われたアリスといったイメージになりました。
鉛筆で描いた絵の表面にインクを落とす事で、質感の異なる黒を用いて絵の内と外の境界を意識させ、メタ的に絵の中に囚われているような演出を意図しています。
久し振りにほぼ鉛筆のみで仕上げたのですが、「鉛筆という画材の表現力に驚いた」といった感想もいただけて嬉しかったです。
現在は依頼をいただいた作品を制作しており、表立った活動は少し先になりますが、また時期を見て告知させていただきます。
引き続きよろしくお願いいたします。
創造維持神-20230514-(スティング「バロック」より)
今年も恒例の大熱波記念日です。
というわけで今回の記念絵はこちら。
「バロック」の世界における神であり、物語のキーパーソンである創造維持神さんです。
主人公とも深い関わりがあり、ヒロインと言ってもいい立ち位置なのですが、ビジュアルに関しては公式の資料があまり見つからなかったので、漫画版とリメイク版の折衷のような形でシンプル目のデザインで描きました。
基本的に全裸なのは間違いないのでご勘弁ください(?)
例によって比較的ざっくりした仕上げですが、たまにはデジタルの機能を活かそうと思い、グリッチノイズ風の加工を施してみました。
「狂っている」状態の創造維持神の不安定さや、邂逅した主人公の動揺といった心情を汲んだ表現を意識しています。
おまけでノイズ加工前も載せておきます。
今年も無事この日を祝うことができました。
改めて、大熱波記念日おめでとうございます。
皆様、良い歪みを!
グループ展「濡羽色の蒐集」告知
次回の展示の告知です。
愛知県・箱の中のお店にて開催される企画展「濡羽色の蒐集」に出展します。
会期は2023年5月1日(月)~5月14日(日)となります。
箱の中のお店は普段から委託でもお世話になっている自分のホームとも言えるギャラリーですが、企画展の参加は結構久し振りですね。
GWとも重なっていますし、展示はもちろんお店の商品や雰囲気も楽しめる魅力的な場所なので、機会があれば是非足を運んでみてください。
詳細は以下のリンクを参照ください。
箱の中のお店の企画展は今年一年を通して「色」をテーマに展開しており、今回は「黒」がテーマの展示となっています。
色が喚起するイメージにも様々なものがありますが、全ての色の混ざった黒という色はとりわけ特別で存在感のあるものだと感じます。
それだけに扱いの難しい色でもありますが、それぞれの作家がどのような形の表現を見せてくれるのか、自分も楽しみにしています。
自分の作品は久し振りに鉛筆メインのモノクロで仕上げました。
細かく丁寧に描き込んでいますので、原画をご覧いただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。