先日グループ展「濡羽色の蒐集」が無事終了いたしました。
黒がテーマの展示という事で自分も含めモノクロの作品が多く、普段の展示とはまた違ったシックな雰囲気の空間となっていた事が印象的でした。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました!
今回の展示作品をこちらにも掲載します。
先にも書いた通りモノクロかつ、黒を印象付ける事を意図してアイデアを固めていきました。
「不思議の国のアリス」をベースに、原作の白薔薇を赤のペンキで塗るくだりを黒に置き換えるところから発想を広げて描いています。
最終的に、黒く歪んだ不思議の国に囚われたアリスといったイメージになりました。
鉛筆で描いた絵の表面にインクを落とす事で、質感の異なる黒を用いて絵の内と外の境界を意識させ、メタ的に絵の中に囚われているような演出を意図しています。
久し振りにほぼ鉛筆のみで仕上げたのですが、「鉛筆という画材の表現力に驚いた」といった感想もいただけて嬉しかったです。
現在は依頼をいただいた作品を制作しており、表立った活動は少し先になりますが、また時期を見て告知させていただきます。
引き続きよろしくお願いいたします。