Apocalypse -終末ノ天使-
先日グループ展「旧ゼロ年代展(α)」が無事終了いたしました。
様々な趣向によって各作家にとっての「あの頃」が表現されており、とても面白い展示となったように思います。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました!
今回の出展作品をこちらにも掲載いたします。
自分が思春期に通過した90年代後半の雰囲気や、当時のサブカルチャーにおける流行を意識したモチーフで構成した一枚です。
ノストラダムスの予言に代表される終末思想を下敷きに、黙示録における終末のラッパを鳴らす天使をイメージして描きました。
ゴスロリや東京タワーといった当時の漫画、アニメ等でもよく見られたモチーフや90年代のヴィジュアル系の世界観なんかも意識しています。
近頃の自分の作風とは少し違った雰囲気ですが、自分の表現のルーツと言えるものでもあり、懐かしい気持ちで制作できました。
久々にデジタルで仕上げた作品なので、会場では下塗りまでを行ったアナログ原画も並べて展示させていただきました。
この展示をもって年内の表立った活動は終了となりました。
しばらくは来年以降の予定に向けて水面下で準備を進めていく事になりそうです。
大きな企画も決まっていますので、また折を見て告知させていただきたいと思います。
グループ展「旧ゼロ年代展(α)」告知
次回の展示の告知です。
愛知県・特殊書店Bibliomaniaにて開催されるグループ展「旧ゼロ年代展(α)」に参加させていただきます。
会期は2021年12月1日(水)〜12月12日(日)となります。
今回のテーマは「80年代、90年代の文化」。
ビブリオマニア様では過去にも他に類を見ない独特のテーマで企画が行われてきましたが、今回もサブカルチャーを中心に扱う古書店である同店ならではのテーマと言えますね。
展示の詳細は以下のリンクをご参照ください。
自分の作品は久し振りにデジタルを使用して仕上げたものとなります。
展示のテーマも相まって、近作とはやや異なる雰囲気の作品となっていますので、ご興味あればぜひ会場にてご覧ください。
この展示が今年最後の活動となります。
来年の予定もいくつか決まってはいますが、ひとつの区切りと言えますね。
いい形で締めくくれるよう、準備を進めていこうと思います。
よろしくお願いいたします。
「VANITAS -薄命-」と「子守唄に揺れる花」会期延長のお知らせ
先日「子守唄に揺れる花」の会期が終了となりましたが、今週から展示予定の企画が延期となった事に伴い、アートスープ様のご厚意で一週間の延長展示が決定いたしました。
売約済みの一部作品を除いて、11月14日(日)まで引き続き展示をご覧いただけます。
幅広い表現で、美しく深みのある世界観が感じられる展示となっています。
この機会にご来場いただけましたら幸いです。
作品通販も13日まで対応いただけますので、こちらもぜひご利用ください。
展示は延長となりましたが、予定の会期は過ぎたという事で今回の新作をこちらにも掲載します。
今回の作品は夜に咲く花として有名な月下美人を中心にイメージを広げていきました。
月下美人は夜に咲き朝にはしぼんでしまうという性質から、美人薄命の語源となったとも言われています。
そんな生の儚さを感じさせる花と、人生の空虚を訴えるヴァニタスの思想を重ねて表現しました。
上部の花はエンジェルトランペットの異名を持つキダチチョウセンアサガオ。
この花は夜に強く香る性質を持ち、強い毒性を持つことでも知られています。
今作も金や銀の顔彩を使用しており、細部の描写も含め原画を見ていただけるとより魅力が感じられるものとなっております。
重ねてになりますが、機会があればぜひ会場に足をお運びください。
よろしくお願い致します。
グループ展「子守唄に揺れる花」「fructus2021 岐阜巡回展」告知
次回の展示が近付いてきたので告知させていただきます。
とはいえ既にこちらのブログでも情報が出ている展示なので、まとめて簡単に紹介していこうと思います。
まずは群馬県・アートスープにて開催の企画展「子守唄に揺れる花」。
会期は2021年10月29日(金)~11月7日(日)となります。
夜々さんと2人で主催させていただく、「花と夜」をテーマとした展示。
自分はメインビジュアル、描き下ろしの新作を含む原画3点を出展します。
主催という立場ではありますが、群馬では初めての展示となりますので、お近くの方はぜひ原画をご高覧下さい。
画集等の物販も行いますので、この機会に手に取っていただければ幸いです。
続いて岐阜県・ギャラリームースにて開催の「fructus2021 岐阜巡回展」。
会期は2021年10月29日(金)〜11月10日(水)となります。
先月開催された愛知展覧会にて展示したタペストリーに加え、出展作品の原画も展示させていただきます。
原画は金の顔彩等を使用し印刷とは異なる質感がありますので、直にご覧いただければ幸いです。
岐阜会場では物販も行いますので、併せてお楽しみ下さい。
ざっくりした感じとなってしまいましたが、以上となります。
会期が重なって準備に追われているところですが、どちらも良い展示となるよう力を入れていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
鬼女ノ舞
先日グループ展「fructus2021 愛知展覧会」が無事終了いたしました。
昨年までの春をテーマとした「blossom」とは作品の雰囲気も変わってきて、秋の彩りが感じられる魅力的な展示となりました。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました!
今回の出展作品をこちらにも掲載します。
今回は秋がテーマという事で、秋らしいモチーフの紅葉と絡めてアイデアを固めていきました。
伝説に語られる鬼女、紅葉をイメージして制作しています。
鬼女紅葉は平安時代、貴族の寵愛を受けながら京を追われて鬼となったとされる人物で、伝説の残る戸隠では貴女として慕われていたともされています。
鬼らしい強さと貴人らしい優美さを意識した、美しく格好良い女性を目指して描いています。
舞の優雅さを表現するため、紅葉の葉や髪、袖の形等で画面全体に流れるような動きを作る事を狙いました。
妖怪繋がりという事で、以前描いた「九尾ノ狐」と対になるような構成も意識しています。
「fructus2021」はこの後、ギャラリームースにて岐阜巡回展が予定されています。
会期は2021年10月29日(金)〜11月10日(水)。
岐阜巡回展ではタペストリーに加えて、原画の展示も予定しています。
金の顔彩の質感等はデータでは再現できないものなので、機会があればぜひ会場にて原画をお楽しみください。
引き続きよろしくお願いします。
Mother
先日グループ展「Ready Worst-惡女-」及び「絵に閉じ込めた人形たち2」が無事終了しました。
緊急事態宣言のため遠方の「絵に閉じ込めた人形たち2」には伺えなかった事が心残りですが、両展示ともに厳しい情勢下でも盛況となったようで幸いです。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました!
「絵に閉じ込めた人形たち2」に出展していた新作をこちらにも掲載いたします。
今回は「亡くなった少女を模した人形を抱える母親」といったシチュエーションをイメージして制作しました。
現実を受け止めきれない母の心情を表すように目隠しをして、喪に服すイメージとして菊の花を添えています。
蝶の鱗粉のように顔彩の銀を乗せているので、原画は結構キラキラしています。
折角なのでまたどこかで原画も展示したいですね。
次回の秋をテーマとしたグループ展「fructus2021 愛知展覧会」も開催間近となっています。
こちらも機会があればぜひご来場ください。
引き続きよろしくお願いします。
「子守唄に揺れる花」開催告知
展示ラッシュが迫る今日この頃ですが、今回も告知です。
群馬県のギャラリーアートスープにて、夕橙&夜々 2人主催企画展「子守唄に揺れる花」を開催します。
テーマは「花と夜」、会期は2021年10月29日(金)~11月7日(日)となります。
今回の展示は活動初期から仲良くしていただいている夜々さんとの共同主催です。
会場となるアートスープ様の事は以前から存じており、今回ご縁があって主催をさせていただく運びとなりました。
群馬での展示自体初となりますが、良い展示となるよう準備していきますのでよろしくお願いいたします。
現在は参加作家の募集が始まっています。
ご興味ある方はぜひ出展もご検討ください。
詳細の確認と出展のお申し込みは以下より。
展示のメインビジュアルも手掛けさせていただきました。
こちらのイラストは共同主催の夜々さんの世界観をお借りして描かせていただきました。
夜々さんの魅力的なキャラクターや物語の世界を自分なりに表現しています。
コラボのメインビジュアルにして、夜々さんへのファンアートでもある一枚です。
中心となっているアンデッドのマリーちゃんは、夜々さんのキャラの中でも個人的に印象の強い娘です。
自分が夜々さんを知ったきっかけも、同時に参加していた展示「メリーバッドエンド・アンデッド」で描かれていたマリーちゃんでした。
梔子の花は死者への手向けとされ、天国に咲く花とも言われます。
夜々さんの仄暗くミステリアスな世界観を、自分らしいアプローチで描く事が出来たのではないかと思います。
現在も新型コロナウィルスの感染状況は予断を許さず、情勢次第では延期の可能性もありますが、開催に向けて自分も新作の制作を進めていこうと思います。
主催という立場ですが純粋に展示を楽しみにしているので、読者の皆様にも楽しんで盛り上げていただければ幸いです。
引き続きよろしくお願いいたします。