イラストレーター 夕橙のブログ

イラストレーター、夕橙のブログです。自作のイラストなどを公開していきます。

在りし日の微笑

先日グループ展「Doll's House」が無事終了いたしました。

人形というモチーフを様々な角度から表現された作品が集まり、好きなテーマということもありとても楽しめる展示となりました。

ご来場くださった皆様、ありがとうございました!

 

今回の新作をこちらにも掲載いたします。

「在りし日の微笑」

廃墟に打ち捨てられた人形という過去にも描いたことのあるシチュエーションですが、今回は室内の空間を意識した構成、演出を重視して表現しています。

薄暗い室内を想定して、窓からの月明かりを限定的な光源としたライティングで人形の肢体を印象付けるような形を目指しました。

全体を青みがかった色調でまとめ、花弁や瞳の赤で要所に視線を集めるよう意識しています。

 

今後はしばらく依頼制作等の水面下の作業に戻ることになりそうですが、また年明けあたりから展示等の予定も入ってくると思います。

表立った活動は控えめとなっておりますが、また予定が決まり次第告知させていただきます。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

グループ展「Doll's House」告知

次回の展示の告知です。

大阪府・ぎゃらりぃ あとにて開催される公募企画展「Doll's House」に出展します。

会期は2023年10月4日(水)~10月8日(日) となります。

 

ぎゃらりぃ あとさんは昨年の四季テーマの展示でもお世話になりましたが、少し久し振りの出展ですね。

今回のテーマは「西洋人形(ドール)、ドールハウス」。

ドールは元々好きなモチーフで、繰り返し描いてもいますので、新作に加えて旧作も含めた数点を展示させていただこうと思います。

好きなテーマの展示なので、どのような作品が見られるかも楽しみですね。

展示の詳細は以下のリンクをご参照ください。

Doll's House - gallery-ato ページ!

 

今回の新作はこんな感じ。

自分にとって定番とも言えるテーマという事で、変にひねらず自分らしい表現に落とし込んで描きました。

雰囲気のある一枚に仕上がったと思うので、原画をご覧いただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

名古屋コミティア63 告知

次回のイベントの告知です。

2023年9月17日(日)、愛知県の名古屋国際会議場 白鳥ホールにて開催の同人誌即売会「名古屋コミティア63」に出展します。

スペースはG-34「VANITAS VANITATUM」です。

 

久々のイベント出展、名古屋コミティアも1年振りの参加ですね。

なかなか新作グッズ等には手が回っておらず目立った新作はありませんが、他の参加者様とも交流できる貴重な機会なので楽しんできたいと思います。

機会があれば遊びに来ていただけると嬉しいです。

今回の商品を以下にまとめていきます。

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別離

先日グループ展「fructus2023」愛知展覧会が無事終了いたしました。

今年で三年目となる企画ですが、今回も様々な角度から秋を表現した個性豊かな作品が集まり見応えのある展示となりました。

ご来場くださった皆様、ありがとうございました!

 

今回の出展作品をこちらにも掲載します。

「別離」

昨年までの作品は紅葉や彼岸花といった赤を印象付けるものだったので、今年は少し雰囲気を変えて寒色寄りのグレートーンで仕上げてみました。

チョコレートコスモスの花をメインモチーフに、花言葉の「恋の終わり」からテーマを取って構想しています。

想い人を亡くした少女が最後の別れを告げるといったイメージ。

胸元のシオンには「君を忘れない」「遠くにある人を想う」といった花言葉があります。

大判タペストリーでの展示という事で画面の大きさを活かした構図にしたいと思い、画面の両端を黒く落として擬似的に縦長に見せる形をとって、縦の動きで見せる構成を意識しています。

 

「fructus2023」は9月にも恒例の岐阜巡回展が予定されています。

会場はギャラリームース、会期は2023年9月15日(金)〜9月27日(水)となります。

タペストリーの大画面で見せることを意識した作品なので、機会があればぜひ会場にてご覧ください。

よろしくお願いいたします。

動画「模範的なハッピー人生設計」イラスト制作

イラストをご依頼いただいた動画が公開となりましたので、こちらで紹介させていただきます。

エコー様とのコラボ動画第3弾となる「模範的なハッピー人生設計」です。

 

 

今回のテーマは「緩慢に死に向かう人生観」といったもので、死という重いイメージに反したどこかライトでシニカルな表現が印象的な仕上がりとなっています。

今回は結構細かく差分を用意しており、展開に応じて変化するイラストにも注目して見ていただけると嬉しいです。

最後の全身が骨になった差分はテーマをお聞きしてこちらで提案させていただいたもので、極楽浄土に咲く花と言われる蓮を絡め、陰鬱になりすぎない死のイメージを表現しています。

 

エコー様からは別件でもイラストのご依頼をいただいており、そちらの公開はまだ先になりそうですが、今後もお世話になることと思います。

引き続きエコー様共々気にかけていただければ幸いです。

グループ展「fructus2023 愛知展覧会」告知

ずいぶん久し振りの更新となってしまいました。

一応ご依頼での制作なんかもしているのですが、すぐに告知が出せる段階になってこないので更新のネタがないんですよね…。

 

ともあれ次回の展示の告知です。

愛知県・ギャラリーチカシンにて開催されるグループ展「fructus2023 愛知展覧会」に出展します。

会期は2023年8月10日(木)〜8月16日(水)となります。

 

「fructus」は今年で三年目となる秋をテーマとしたグループ展で、前身の春をテーマとした「blossom」シリーズから続いて参加させていただいている恒例の企画ですね。

今年は会期がやや早めとなっており気候もまだ暑い時期となりそうですが、一足先に涼しげな秋の気配を感じられる展示をお楽しみいただければ幸いです。

 

今年も岐阜県ギャラリームースにて巡回展が予定されており、そちらは9月15日(金)〜9月27日(水)の開催となります。

 

自分の作品は昨年までとは少し雰囲気を変えたイメージで制作しています。

今年も迫力ある大判タペストリーにてご覧いただけますので、機会があればぜひ足を運んでみてください。

よろしくお願いいたします。

黒蝕Wonderland

先日グループ展「濡羽色の蒐集」が無事終了いたしました。

黒がテーマの展示という事で自分も含めモノクロの作品が多く、普段の展示とはまた違ったシックな雰囲気の空間となっていた事が印象的でした。

ご来場くださった皆様、ありがとうございました!

 

今回の展示作品をこちらにも掲載します。

「黒蝕Wonderland」

先にも書いた通りモノクロかつ、黒を印象付ける事を意図してアイデアを固めていきました。

不思議の国のアリス」をベースに、原作の白薔薇を赤のペンキで塗るくだりを黒に置き換えるところから発想を広げて描いています。

最終的に、黒く歪んだ不思議の国に囚われたアリスといったイメージになりました。

鉛筆で描いた絵の表面にインクを落とす事で、質感の異なる黒を用いて絵の内と外の境界を意識させ、メタ的に絵の中に囚われているような演出を意図しています。

久し振りにほぼ鉛筆のみで仕上げたのですが、「鉛筆という画材の表現力に驚いた」といった感想もいただけて嬉しかったです。

 

現在は依頼をいただいた作品を制作しており、表立った活動は少し先になりますが、また時期を見て告知させていただきます。

引き続きよろしくお願いいたします。