Beatrice -徒花-
先日グループ展「物語に咲く華の名は」が無事終了いたしました。
今回の展示はメインビジュアルを手掛けさせていただいたという事で思い入れもあり、久々にマチモさんにも伺って楽しませていただきました。
「ヒロイン」と一口に言っても様々な解釈が存在し、各作家の個性や作風が色濃く感じられる展示となっていたように思います。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました!
今回の出展作品をこちらにも掲載します。
こちらの作品はローマで起こった尊属殺人事件の裁判で、父親殺しの罪で斬首された貴族の女性ベアトリーチェ・チェンチをイメージして描きました。
ベアトリーチェは度重なる虐待に耐えかね父親を殺害し、裁判によって処刑された悲運の女性で、悲劇のヒロインとして様々な文学、芸術のモチーフとなっています。
メインビジュアルの「Juliet -散華-」との対称性を意識して、寒色ベースの色調でシックな雰囲気に仕上げています。
構図はシンプルですが、床の格子模様や広がったスカート等で空間を感じられるように意識して構成しています。
次回までには少し間が空きますが、秋頃から展示やイベントの出展を予定しています。
作品も力を入れて制作していますので、引き続きよろしくお願いします。