イラストレーター 夕橙のブログ

イラストレーター、夕橙のブログです。自作のイラストなどを公開していきます。

2015-01-01から1年間の記事一覧

四季連作・冬 下描き

四季連作、最後の一枚となる冬のイラストに取りかかりました。今回も制作過程を公開していこうと思います。 まずは下描き。今回は雪原のイメージで割とシンプルな構成にするつもりでしたが、近景の椿にかなり手こずりました。 人物の歩いた跡に落椿が残ると…

淵かさね・野菊 松浦だるま著「累-かさね-」より

二次創作第二弾です。「累-かさね-」は自分が今注目している漫画の一つで、イブニングにて連載中です。手前の白い方が「野菊」、奥の黒い方が主人公の「かさね」です。 醜い容貌の少女かさねが母の遺した口紅の力で他人と顔を入れ替え、舞台女優として活躍し…

吸血鬼

久しぶりの男性キャラです。 吸血鬼というのは古くからホラーやファンタジーで描かれてきた人気のモチーフですね。伝説上の怪物の中でも不死に近い存在で、非常に強力な魔物とされています。 現在でも多くの吸血鬼キャラが生み出されていますが、男女問わず…

アリス・イライザ・創造維持神 スティング「バロック」より

前にちょっとぼやいていた二次創作の第一弾として、これまた前に名前を出したゲーム「バロック」のキャラを描いてみました。手前のショートの娘が「アリス」、右側のウェーブがかったロングが「イライザ」、バックの黒髪ロングが「創造維持神」です。三人共…

ひなたぼっこ

以前描いたうちの愛猫モデルの黒猫娘がなかなか気に入っていたので、折角だからカラーで描いてみました。 黒猫娘 - イラストレーター 夕橙のブログyudie.hatenablog.com 冷静に考えるとカラーにしてもほとんど白黒なのでした(苦笑)モデルが黒猫なので仕方…

カスタムメイド

精緻に作られた人形はとても美しいものですが、その美しさは生身の人間のもつ美しさとは別種のもののように思います。 人形の美しさに魅せられたとしても、人間は人形に成ることはできません。人形は不完全であるが故にその形として完成されているといえるの…

人面犬

都市伝説系の怪異のなかでも特に有名どころと言えるであろう人面犬を描いてみました。いっそバカバカしい位のシュールさが印象的な怪談(?)ですね。人面犬やダッシュばばあのようなしょうもない感じも都市伝説の魅力のひとつだと思います。 がっつりベタを…

黒と白

このブログに上げているイラストは大体がモノクロですが、その理由は手が遅くて全てに色を塗っていたら更新が維持できないという身も蓋もないものだったりします。なのでせめてモノクロである必然性のあるものを描いてみようと思って描きました。 結合双生児…

紅蓮の彼岸

ようやく完成致しました。四季連作・秋、正式タイトルは「紅蓮の彼岸」です。画像は最終データとしてPhotoshopで原画の色に近づける為に補正をしています。 コントラストを上げるために細部を濃いめの絵の具で描き込んでいきました。空の上部は紫寄りに調整…

四季連作・秋 着彩2

全体に色が乗ってきました。徐々に固有色を前面に出すようにして、塗り重ねながら濃度を上げていきます。このイラストで中心になる赤を印象付けるように意識し、同じ赤でも空と紅葉と彼岸花、それぞれで少しずつ色相を変えて画面に変化を持たせるようにして…

四季連作・秋 着彩1

また間が空いてしまいましたが、着彩に入りました。全体に少しづつ手が入って、色の方向性が決まってきたところです。 自分は透明水彩で塗る場合、絵の具を混ぜて色を作る混色という方法を全くと言っていい程行いません。水で薄めた淡い色を塗り重ねて、紙の…

四季連作・秋 着彩前

鉛筆で描き込みました。全体に陰影が着いて空間や立体感が出てきたのではないでしょうか。この工程で全体の明度の分布がほぼ決まります。 逆光のライティングでミステリアスなムードを出す事と、夕日が沈む空の抜け感を出す事を目標に描きました。 初めは2B…

四季連作・秋 ペン入れ

長らくお待たせしております四季連作・秋の制作過程、鉛筆で描き込んでから公開する予定でしたが、ひとまずペン入れが完了したところで公開致します。 下描きから細部を微修正しつつ、主に丸ペンを使用して描いていきました。後先考えずに面倒な下描きをした…

スーサイド・ゴースト

現在秋のイラストを製作中ですが、平日はなかなかまとまった時間が取れないので仕事の合間に描いたイラストで間を繋いでおきます。 死者の恨みというのは、殺された者もさる事ながら自殺者のそれも凄まじいものだと思います。自ら死を選んだとはいえ、決して…

四季連作・秋 下描き

連作で手がけている作品の3枚目、秋の作品を描き始めました。 今回は他の方のブログを参考にさせていただいて、制作過程の画像を公開してみようと思います。完成までに時間が掛かるので場繫ぎという事でもありますが…(笑) 基本的にまとまった時間がある時…

オトモダチ

そろそろ普通に可愛い女の子でも描こうかな、と思っていたのですが、何を受信したのかこうなってました(笑)まあいつもの事ですね。 子供の無邪気さや純粋さが狂気と結びついた時、それが純粋である故に恐ろしいと感じます。単純な悪意よりも、むしろ悪意の…

血の伯爵夫人

血みどろデジタルシリーズ。「血の伯爵夫人」ことバートリ・エルジェーベトをイメージして描きました。 バートリ・エルジェーベトは処女の生き血で満たした浴槽で入浴したといわれる16~17世紀のハンガリーの貴族です。吸血鬼伝説のモデルともいわれています…

薔薇葬

前回から打って変わってアレな絵です。こっちが通常営業ですが(笑) 夕橙的にはこういうのも一種の萌えだと思うのですが。退廃萌え。 人間を描く時よりも、作り物である人形を描く方が不思議とリアルなタッチになる気がします。コミック系の表現では人間の…

黒猫娘

うちの愛猫、ノアをイメージして描きました。 モデルの性格を反映してツンデレっぽく。笑顔も描きたかったのでバックに入れました。 黒猫なので趣味も兼ねてゴスロリ風に、猫らしく毛皮をポイントにしています。モデルは股のあたりの毛だけ白いので、腰に大…

鬱積

お腹の中にどす黒い負の感情が溜まって吐き出しきれない、というイメージです。 何か嫌な事があったりして、イライラしている時なんかは腹にどろどろした何かが溜まっているように感じます。自分はよく暗い感じの絵を描きますが、絵を描く事で後ろ向きな感情…

ゾンビ系女子

久しぶりにデジタル絵です。自分に足りていないポップでキャッチーな要素を求めた結果ゾンビに行き着きました(笑) 可愛いゾンビというコンセプトにパンクなものを感じたので、パンク系ファッションを意識しました。可愛い…かな…? なんか色を使うとやたら…

黝闇の葬り火

久々にちゃんと仕上げたイラストです。以前に描いた春のイラスト「薄紅の墓標」に続く、夏のイラストになります。 以前の作品はこちら。 薄紅の墓標 - イラストレーター 夕橙のブログ タイトルは「ゆうあんのおくりび」と読みます。「黝」はあおぐろい、とい…

赤マント

怪人赤マント。子供を攫うとかトイレに現れて犠牲者を惨殺するとかいわれる、一種の都市伝説ですね。 都市伝説というのは、不気味な中にどこか不条理で滑稽な雰囲気があってとても興味をひかれます。気が向いたら都市伝説シリーズでまた何か描いてみたいです…

人魚の罪

魔女の短剣で王子を殺して、人魚に戻ることを選んだ人魚姫のイメージ。 昨年「人魚姫の消失」というイラストを描いたのですが、これは人魚姫が泡になって消えるシーンのイラストでした。 このシーンでは人魚姫の脚は人間のものなので、偽物の足→義足という連…

ピストルと女子高生

自分は動きのある絵というのが苦手です。一枚絵のイラストであればまだ誤魔化しがきくのですが、漫画なんかではなかなかに致命的です。 今回はそんな「動き」を練習する為に描いてみました。意識したところとしては、突き出した手と拳銃にパースを効かせて迫…

フランケンシュタインの花嫁

映画は観ていないのですが、言葉のイメージだけで描いてみました。 肌に刻まれた疵痕や生々しい縫合痕というのは、いっそ醜いといえるものかもしれませんが、まるで装飾のように美しく感じる瞬間もあるように思います。 このイメージは三浦悦子氏の人形の影…

ギター女子

楽器を持った女の子を格好良く描きたいと思い描いてみました。 青春っぽくパンクな感じにしようかとも思ったのですが、ふと思いついて嬢メタル風に。あんまりそれっぽくない気もしますが…。 自分は音楽はロック全般聴きますが、一番良く聴くのはヴィジュアル…

磔刑

ちょっと更新に間が空いてしまいました。仕事が忙しくてろくに絵を描けなかったのです。 そんなわけでストレスが溜まると、なんかろくでもない絵を描きたくなるわけです。何も無くても割とろくでもないモノを描いてる気もしますが。 とはいえガチでエログロ…

丑の刻参り

宮下裕樹氏の「東京カラス」5巻を読んで描きたくなったので。宮下氏の漫画はどれも面白いです。 丑の刻参りといえば日本で最もポピュラーな呪いですね。科学の発達した現代でも、こんな事してる人がいたら問答無用に怖いですし、もし呪いの対象が自分だった…

ヤンデレ

ヤンデレというジャンル(?)には興味深いものがあります。キャラクター付けの要素として単純にインパクトがあるし、予想外の行動をとらせる事で意外性も演出できます。 しかし「狂っているキャラ」というのは扱いが難しいところがあり、狂っていることにあ…